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第33話:晴天

一緒に住んでから約1ヶ月が経った。

まるで昔から一緒に住んでいたみたいに、私の中でたっちゃんとの同棲はすごく自然。

細かいことで喧嘩はするし、まぁ、そこら辺は昔と変わらないけど。最近、成長してないなぁ、と反省することも多い。でも、私たちの気持ちは確実に昔よりも成長してるんじゃないかな。いろんなことを乗り越えて来た分、もっとお互いを愛した。これからだってきっと、もっともっとたっちゃんを愛していくんだろうな。

副店のことは前ほど気にならなくなった。無理矢理押し込めた部分も有るかもしれないけど。とりあえず私には副店にしてあげれることなんてないんだから、同情なんて良くないと思った。

そして副店とのことで私は思った。やっぱり積み重ねてきた愛っていうのは凄いって。

副店に出会うまで、私はたっちゃんと色んなことを経験して、2人で乗り越えて来た。そうやって時間をかけて、私たちは私たちなりの愛を作ってきたんだと思う。

副店との間で気持ちが揺れたとき、たっちゃんとの愛は完成が近くて…それを壊してまで新しい愛を作る勇気なんて私にはなかった。たっちゃんとの愛なら綺麗に出来上がる自信があったから。

たっちゃんを選んだのはもちろん愛もあったと私は思うけど、過ごして来た時間の大きさや思い出が何よりも強かった気がする。そういう時間があったからこそ、今一緒にいる時間が温かく感じれると思う。

「たっちゃんと一緒にいると幸せ。」ソファーに並んで座っていた私は、突然そんなことを口走った。

「ちょ、ちょっと嬉しかっただろぉー。」なんだか言った自分が恥ずかしくなって、照れ隠しに私はそう言った。

「そんなこと言ったら、これから毎日幸せだぞ?ひなたは俺の嫁さんになるんだから。」たっちゃんは腕を組んで得意げに言う。

「え、勝手に決めないで下さーい。」また恥ずかしくなって、つい可愛くないことを言ってしまった。そんな自分にため息が出る。

「…俺と結婚すんでしょ?」たっちゃんは突然真面目な表情になった。

「…え?」

「結婚して。ひなた。」たっちゃんの優しい問いかけに私は返事をしなかった。だって…嬉しくて涙が止まらなかったから。

「こんなときにプロポーズ?」

「お前が突然そういう話しし始めたんだろ。」たっちゃんはティッシュで私の顔を乱暴に拭く。そんな仕草からたっちゃんが照れてるのが伝わった。

「なんだひなた、返事は?」

「…はいっ。」私は涙をぼろぼろこぼしながら笑った。たっちゃんも少し涙ぐんでるように見えた。…見間違いかな?

結婚式はまだ未定。でも、確実に私たちは結婚する。私には見えてるんだ。たっちゃんと私の未来が。


5月17日。今日も晴天。

私は白いセーターを着て笑っている。…少し暑いけど。

とりあえず完結いたしました☆まだ、仲良くやっていますが、先が長いのでとりあえずここで…(Uε∪○) 今まで感想をくれた皆様、読んでくれた皆様ありがとうございます!! また違う話を書いていけたらなぁと思います(*б∀б)その時はまたよろしくお願いします♪〃

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