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レジェンドオブアストラル  作者: ゆきみだいふく
セレナの秘密

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プリンセスナイトとお姫様の護衛

『あの、真白くん。そのスマホが喋っていますがこの方は?」

「この子はアイ。僕の家族です」

「初マシテ、アイッテイイマス。ヨロシクオ願シマス」

「ユースティアナです。アイさんよろしくお願いしますね」


 喋るスマホにユースティアナは驚いている。


「そこのお前、ユースティアナ王女に何をしている」


 気配はなく、いつの間にか後ろに人がいた。

 刀を首に突きつけられていた。


『燐様、待ってください! この人は私を助けてくれた恩人です』

「ではその奇妙なスマホはなんだ?」


 真白は敵意がないことをアピールして手を上げる。


「それは僕の異能で作り上げたものです。ユースティアナ様が襲われていたところを助けただけなので、勘弁してくれると嬉しいです」

「それは本当か?」

「はい、本当です。ですので刀を納めください」

「しかし……」

「燐、この人達には見覚えがあります。報告書にあった『デウス・エクス・マキナ』の組織と戦った神原真白さんとその仲間です」

「そうか……。いきなり剣を向けてすまなかった」

「……ああ、いえいえ。仕事だし仕方ないと思いますよ」


 頭を下げて素直に謝罪してくる。

 戦いにならなかったことに真白はホッとする。

 五人がかりで来られたら厳しいというより、五人同時を相手には無理だ。


 長い黒髪をポニーテールに纏め、怜悧な美人と言うべき容姿。

 目つきはキリッとしていて、スタイルも良い。

 年齢は20代……年上だと思うのだが、見た目はかなり若々しい。

 それに何より――隙がない

 真白が勝てる相手ではなさそうだ。

 四人のうち一人は長い黒髪で、こちらもまた美人と言うべき容姿。

 メガネをかけていて、お堅い委員長みたいなタイプでまたこちらもスタイルもいい。

 男の方は紺色の髪で、チャラそうなイケメンと言うべき容姿。どこか玲二を彷彿とさせる。

 女性は長い栗色の髪はウェーブがかかっている。いかにもギャルって感じだ。

 優等生な感じの女性で生真面目そうだ。


「ユースティアナさんこの人達は?」

「私を護衛してくれてる人達です。対異能対策課と言われる警察関係者です。彼女は一式燐いっしきりんメガネをかけた彼女は月島夏海つきしまなつみ)。派手な格好した彼女はさんの妹さんで七海ななみさん。男の人は比企ヶ谷真咲ひきがやまさきです。生真面目そうな方が四葉愛美よつばまなみです」


(対異能対策課といえば、雅さんの言ってた人たちか……)


 雰囲気がピリピリしている。まあどうしてピリピリしているのか予想はつく。

 たぶんだがユースティアナが行方不明になったからだろう。


「改めて初めまして、月島夏海です。神原さんがユースティアナ様と一緒にいたんですか?」

「誘拐されかけていたところを、たまたま目撃して助けに入りました」

「本当です。この方が攫われかけていたところを助けていただいたんです」

「変な集団は倒して公園のところに縛って気絶しているので、見てみればわかると思いますよ」


 そこまで距離は離れていないため近くで倒れているはずだ。

 七海と真咲と愛美は確認しに行き、燐と夏海が残った。


「対異能対策課の一式燐だ」

「僕は神原真白です。よろしくお願いします」


 とりあえず、矛先を納めてくれたおかげで幾分か雰囲気は和らいだ。


「これから僕はどうなるんですか?」

「話を聞きたいので、お時間を貰えませんか?」

「わかりました。と言っても僕はたまたま通りかかって助けに入ったって感じですけど」


 ユースティアナ王女が誘拐されかけていたところを目撃して助けただけで、状況の方はいまいち掴めてない。

 どうしてユースティアナ王女を誘拐しようとしたのかはわからないのだ。

 数分後、確認しに行っていた真咲と七海と愛美が戻ってきた。


「月島さん、彼が言ってた通り怪しい奴らは気絶して捕縛されていました」

「なんかー、戦いの後なのかクレーターがあったよ。お姉ちゃん」

「捕縛してあったので応援を呼んで連行した方がいいと思います

「比企ヶ谷くん、七海、愛美さんありがとうございます」

「大男の人が顔を真っ青にして気絶していたみたいだけどキミ、なかなかエグいことをやるねー」

「あはは……相手が殺しにかかってきたので思わず……」


 相手の股間を狙って潰したのだ。これは正当防衛だと自分に言い聞かせる。

 相手が殺しにかかってきたのだ。やり過ぎたかなと思いつつも、そうでもしないと殺されていたかもしれない。



「ユースティアナ様、他の方々が心配しています。戻りましょう」

「はい、皆様には大変迷惑をかけて申し訳ありません」


 燐達がいればユースティアナの安全は大丈夫だろう。


「神原さんもついてきてもらえますか?」

「わかりました」


 話を聞きたいのだろう。真白は素直についていくことにした。

 琥珀達に遅くなると連絡を入れた。

 警戒のために感知の異能を発動しているとこちらに十人くらいの人が向かってくるのを感知した。


『マスター、コチラニ接近シテクルモノガイマス』

「すみません、一式さん、月島さん。アイからで、こちらに向かってくる人達がいます」

「へぇー、そのロボット面白いね。向かってくるのは敵かな」

「おそらく」


 先ほどのローブと仮面をつけた謎の組織だ。続々と仲間が集まってきたようだ。

 連絡が来ないと思い集まってきたのだろう。


「ユースティアナさん、これを貼っていてください。アイはユースティアナさんを守って」

「了解シマシタ」

「真白くん、これは?」

「『身代わり札』っていって、肌に貼り付けておけばダメージに無効化できるものです」


 手元にあるのは十枚で残りの八枚をユースティアナに一枚は自分にもう一枚はアイに渡した。

 真白はこの場の全員にプリンセスナイトの強化を使った。


「力が沸いてくる……」

「それがキミの能力ですか」

「包まれてる感じでいいねー♪」

「不思議ですね」


 強化された燐、夏海、七海、真咲、愛美は次々と切り伏せていく。もうこの人達だけでいいんじゃないかと思えてくる。

 念の為に強化の力を使ってみたがいらなかった気がする。

 燐達がほぼ全員倒してしまったので残っている敵を真白は倒していく。


「ふぅー……これで全員倒したかな」

「ハイ、周リニハ敵ノ反応ハアリマセン」


 アイが周辺を感知してくれたおかげで敵は残っていない。

 燐たちが強いおかげで、敵を苦戦することなく倒してしまった。


「この人達は何者なんですか?」

「奴等は『混沌災禍カオス・ブリゲート』テロリスト集団って言えばいいですかね」

「なんでそんなやばい組織がユースティアナ王女を狙っているんですか?」

「それはわからないんです」


 燐達が応援を呼ぶと捕縛した混沌災禍のメンバーを連行していった。


「ではユースティアナ様、戻りましょう」


 ユースティアナが泊まるホテルに着くと、侍女らしき女性がユースティアナに詰め寄ってきた。


『い、いったいこれはどういうことですか……!? ご説明をして頂きたいです……!』


 眼鏡をした女性は、顔を真っ赤にして眉を吊り上げながらユースティアナに詰め寄る。

 めちゃくちゃ怒っているようで、ユースティアナを庇ったほうがいいかと思ったのだけど――ユースティアナに、手で静止されてしまった。


『…………』


 眼鏡の女性の隣にいた二人の美女は、ジィーッと真白の顔を見つめてきている。

 たぶんだがこの人達は侍女なのだろう。


『どういうことも何も、見ての通りです。襲われているところをこの方に助けてもらいました』


 ユースティアナは眼鏡の女性に対して、事情を説明する。

 mimiの翻訳機能のおかげでなにいっているのかはわかる。


 ……胃が痛くなってきた。


 まるで親の仇かたきでも見るかのような目で、眼鏡の女性が真白を睨んできた。普通に怖い。


『真白くんをそのような目で睨むのは、やめてください』


 ユースティアナが怒っているような表情を浮かべた。


『ご自分の立場を理解されておられないのですか!?』


 ユースティアナが言ったことはよほどまずかったのか、既に激おこだった眼鏡の女性が更に目を吊り上げて怒鳴り始めた。



『私は、その婚約に納得をしていません。お父様方が勝手にお決めになられたことです』


『我が儘をおっしゃるのはおやめなさい! ただでさえ結婚をする前の思い出として、日本に遊びに行きたいという我が儘を言い、その願いを叶えた途端姿をくらますなんて―― 相手方になんとご説明をなさるおつもりか……! 婚約破棄になりかねませんよ……!』


 どうしよう、止めたほうがいいかな……?

 めちゃくちゃキレてるんだけど……。


 事情は察したが眼鏡の女性は怒り狂っている。

 そんな彼女を、正面から毅然きぜんとした態度で相手をしているユースティアナは凄い。

 とてもじゃないが真白にはそんなことできない。


『私は既に、そのおつもりです』

『いい加減に――!』


 ユースティアナに対して、更に眼鏡の女性が怒ろうとした時だった。

 二人の美女が動いたのは。


『――いい加減にするのは、あなたのほうです』

『いくら教育係だからって、口が過ぎます』

『――っ!?』


 真白じゃなきゃ気がつかない恐ろしく速い手刀。

 美女が動いた瞬間、眼鏡の女性が気を失って床に倒れ込んだのだ。


『セリアさん……。リーゼさん……』


 美女のことを、ユースティアナは二人のことをセリアとリーゼと呼んだ。

 それがあの二人の美女の名前らしい。


『不愉快な思いをさせてしまい、申し訳ございません』

『あはは、教育係とはいえ出すぎた真似ですね』

『いえ、いいのです。いつもありがとうございます』


 ユースティアナは優しい笑顔を返した。

 倒れた女性のことは心配しているようにないのだけど、大丈夫なのだろうか……?


「お騒がせ致しました」


 話は終わりだ、と言わんばかりにユースティアナは真白に話しかけてきた。

 これ、ツッコんでもいいのだろうか……?


「その女性は、大丈夫なんですか……?」

「大丈夫です、意識を奪っただけなので」


 真白の質問に対して、淡々とした様子でがで答えてくれた。


 彼女達は、銀色に輝く綺麗な髪をロングにしており、綺麗な容姿だ。

 もう一人は金色に輝く綺麗な髪でポニーテールにしておりこちらもまた綺麗な容姿だ。


 先程の動きといい、いったい何者なのだろう……?


「あっ、この二人はセリアとリーゼといい、私のお世話係兼ボディーガードを務めてくださっています。私を逃がしてくださったのも、この方たちなんですよ?」


 ユースティアナはニコニコとした楽しそうな笑顔で、セリアとリーゼを真白の前に連れてくる。


 To be comtinued

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