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現在進行 鳥の国 3  作者: 蓮尾純子
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日々のお仕事ニュース 2006年8月19日

お仕事ニュース


2006年8月19日

 午前4時40分。ほの明るい空からツバメの声が聞こえていました。UFO島のねぐらからご出勤の時刻なのでしょう。丸浜川沿いの道は朝のお散歩タイム。ミンミンゼミに続いてアブラゼミも鳴きはじめました。

 いやあ、毎日(毎晩)暑い!17日は終日思いきり蒸し暑くて無風。何度も雨が降ったのにちっとも涼しくならず、みんなでげんなり。18日の青空と爽やかな南風はよい気分でした。暑い中「親子で調べよう 海のいきもの」(名古屋水族館のパクリの東京港野鳥公園のパクリで、透明な下敷きにめいめい色を塗ったりざらざらにしたりして、1週間後に付着生物を調べるというもの)も無事設置終了。親子7組16名というほどよい人数でしたが、夏休みの自由研究ねらいの当てがはずれて、子供さんの平均年齢は6歳になるやならず。でもみんな楽しそうでした。6日後の24日に引き上げて千葉大大学院の山北さんのご指導でどんな生きものが育っているかを見ます。もっとも1週間前に野長瀬にいさんが試しにつけた下敷きは「一見なんにもいない」。よーく見ると濃い青に塗ったところだけ、星のように点々とフジツボの赤ちゃんらしいものが付いていました。10日くらい間をあけたほうがよかったかも。

 13・14日と2日続けて魚切り台につかまって羽化するアブラゼミを見ました。羽がのびるのは意外に早くて、くしゃくしゃから30分もたたずにほぼ全面展伸。美しい薄緑色が1時間もたつとそろそろアブラゼミらしい色になってきます。感動のあまり、玄関先のコガネグモの網に目の前でかかったアブラゼミを思わず助けてしまった!コガネグモはショックを受けたらしく、翌日はすぐ隣に網を移し、夜に引っ越してしまいました。網の残骸にシロカネイソウロウグモだけまだ何匹か残っています。

 竹内が原の全面刈りはほぼ終了。雨でなかなか重機が入れられないのがつらいところ。それでも運がよければ来週末ころには火入れができるかも。「カヤネズミの古巣、8つ以上は刈り倒してしまいました。ぜんぶ空でよかったけど」申し訳ないけれど作業中はどこかに避難していてね(そううまく行くだろうか?)。

中部屋でカワセミが採餌訓練中。生きた獲物を浅い容器から捕るのはできるので、そろそろ飛び込まないととれないような深めの容器に小魚を入れる予定。中部屋は治療室を卒業したヒナたちが復帰へ向けて人離れのリハビリをするところ。早くカワセミを放さないと治療室のオナガやヒヨドリが移せない。しばらくお天気がよさそうなので、今日はコウモリの子や、ツバメやカワラヒワなどのヒナを放す予定。



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