日々のお仕事ニュース 2006年6月27日 ダニ戦争
お仕事ニュース
2006年6月27日 ダニ戦争
野鳥病院はこのところ連日「ダニ戦争」に明け暮れています。例年は女性陣を中心に被害がひろがるのですが、今年は達夫さんや野長瀬にいさんもとことんひどい目に。鳥の世話を始める前にまず虫除けクリームやローションのたぐいで防除。出勤前に下着の中にも吹き付けておくのが得策のようです。ダニさんがいちばん多いのはネズミが跳梁する干草・おがくず置き場らしく、ここに置いてあるしんちゃんケージ担当の私がまずやられました。後半身不随のおしんはかゆくてもかくことができないので、犬猫用のノミダニよけ滴下剤をこまめに。先週、お風呂に入ろうとして下着についた生きたダニを生まれて初めて目撃。黒くてツバメやムクドリに時々わくワクモにそっくりで、サイズはもっと小さく0.05ミリくらいでしょうか。しかも秒速3センチくらいの猛スピードで移動します。こわくてそのまま洗濯してしまいました。
大の苦手の粉ダニも大増殖。倍率の高いルーペで見るとつるんと丸くて真珠色の光沢があり、ものすごくきれいで、秒速2ミリ位(ルーペだとレーシングカーなみの高速)でじわじわ移動します。外ではタヌキにとりつく大型のマダニ(吸血前でも2ミリくらいある)も増える時期。書くだけでかゆくなってきました。梅雨時が過ぎればだいぶ発生も減るはずなのですけれど。
初夏の香りことノイバラ・トベラ・スイカズラの花期はほぼ終わったようですが、通りすがりによい香りに気づくことが何度も。アカメガシワの花のようです。
カワウのコロニーではほとんどのヒナが飛べるようになって、小さなヒナがいる巣は数えるほど。長かったカワウの繁殖調査もようやく終盤です。
6月20日から4日連続夕刻遅くに見られた夏羽のカラシラサギ。青い目先や赤い嘴の根元が異国的でした。昨年のように滞在してくれるとよいのですけれど。21日にはさぎどまりにタヌキの親子も出現。顔つきから親はこれまで何度か同じ場所に出ている2頭と思われます。子狸は1頭で生後2ヶ月くらいでしょうか。丸々としてともかくかわいかった!ほんとうは困りものなのですけどね。
18・25日と2週連続で斎田栄里奈さんがボランティアに来てくださいました。これ幸いと25日には大部屋そうじ。ご感想は「痒かった!」 新規雇用・インターンさん と自己紹介の回数が増える中で「仕事はみなの尻ぬぐい」とついホンネが出た野長瀬にいさんが着々と田植えの残りや葛きり、水調査等々をこなしてくれています。あとはひたすら延々と草刈が続くのみ。
ハクビシンのこしんちゃん、山梨で元気にしてるかな。ひとりぼっちのおしん、鼻先をなでようとねらう指にかみつこうかな、と口をあけて、ついぺろんとなめてしまうことがしばしば。コミュニケーション再開中です。ではまた。