お城から打って出る 2006年4月 すずがも通信157号掲載
保護区はいつも現在進行 2006年4月 すずがも通信157号掲載
お城から打って出る
2005年度は「お城から打って出る」ことを目標に掲げて、観察舎や保護区から範囲をひろげた活動をはじめています。ちょっと書き出してみます。
4月;市川いきものマップ2005スタート 5月;東京バードフェスティバル参加、千葉県全域サギ調査1泊行 7・8月;三番瀬エコツァー 9月;県委託のサギねぐら調査 10~11月;自然観察案内人養成講座 実践篇・入門篇 11月;三番瀬エコツァー 12月;CCC2006(クリスマス・コーモランと・カウント) 1月;霞ケ浦―利根川―印西館カワウ移動調査 1~2月;自然観察案内人養成講座 学習篇 3月;カワウ移動調査再度 サギねぐら調査(予定)
いやまあ、こうして思い出したものを書き連ねてみると、人手もないのに、よくもまあこわいもの知らずに、冷や汗ものの日々。このほかにも、吉野知明さんを講師とした樹木観察会や、友の会独自のインターン生受け入れや、1月からスタートの「行徳ゼミ」や、けっこうあれこれやっているよねえ。
その分が管理作業にはねかえりはしないか、と、相当心配。「お城から打って出たところで背後から攻められた、ってことですか」 山口マコちゃんの表現が当たっていないとよいのですけれど。
「上池や下池のところ、水面がぜんぜん見えないのじゃない?」「あそこはあんまり通りませんから」「だって、ムラサキサギゴケがよく咲くところでしょう?3,4年前にはいつも使うルートだったのに」
全面トラクターがけを予定していた新浄化池第4系列は、長雨にたたられて機械が入れない部分をそうとう残したまま、水戻し再開。それでも半分くらいはトラクターがけを終えました。ニホンアカガエルの卵塊も3つほど見つかっているとのこと。例年3月に入ってからも産卵があるので、水を戻した場所に期待したいところ。
3月9日の夜、ひさびさにセイタカシギの声を聞きました。そろそろ繁殖地整備もはじめなくては。
城から出る動きの続き。今年は「市川いきものマップ2006 時空をこえて まぼろしのイモリをさがせ!」というテーマで、両生類・は虫類にスポットを当てたアンケート中心の調査をすることになりました。小学校の総合学習とからめようというつもりで、学校や公民館に貼り出していただく予定のポスター(壁新聞)を福永杏さんを中心に作成・発送。その直後からは、受託しているサギ調査の一環であるパンフレット作製が目下大詰め。それが終わったら、3月の全県規模のサギ類コロニー調査。ま、とっても面白いのですけどね。頭の中はイモリとサギとカワウが総入れ替え中。数字や文字事務をおろそかにしないよう、気持ち引き締め中。
カワウコロニーでは、2月に第一次ヒナまつりがあって、2月13日に行われた標識調査でも119羽のヒナに標識がつけられたのですが、その後延々と続いた冷たい長雨のせいか、かなり大きくなったヒナがたおれる例がとても多いようです。ヒナをなくした親たちが、再繁殖挑戦の表明とも言うべき「ぱたぱたディスプレイ(翼打ち)」をさかんにやっている最中。順調であれば、4月末ころに第二次ヒナまつりがありそうです。
積極攻勢+背水の陣、深刻ぶらずに、楽しみながら、なんとか年度末を乗り切ろう!
とどまることは許されないのかな? 現在進行形でした。