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現在進行 鳥の国 3  作者: 蓮尾純子
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日々のお仕事ニュース 2005年8月31日・9月26日

日々のお仕事ニュース   


2005年8月31日

 延々5時間に及んだコブハクチョウの翼切断が終わって(身内さん、ほんとうにお疲れさまでした)、さすがにすぐ次の仕事を片付けようという気にならない……

 今年は「いきものマップ」でとりあげているクマゼミも少なめ。なんでも南八幡では聞いたことがない(「天の使い」こと上原昌志氏談)とのこと。案外、湾岸地域にとどまっているのかな。本日で調査期間が終わるので、結果の返送が楽しみです。たくさんいるアブラゼミは、オニグモやヒヨドリをはじめ、いろんなものの餌食になっていて、7年もの地中生活の後なのに、と、かわいそう。それもいいかな、と思う気持ちも少々。

 田んぼの稲も早めに植えたものは実ってきて、そろそろスズメよけの網をかけなくては、と言っているうちに、いちばん早く穂を垂れたものは、さっさと食べられてしまったとのこと。今年は田植えがのびのびになったので、生長が不安でしたが、ちゃんと実ってくれる稲。ありがたいものですね。

 たぬきちは冬の長いさし毛がすっかり抜けて、しっぽもちょろんと貧弱な夏姿。ハクビシンのシンちゃんは毛がきれいにそろって、美貌がひとしお。

 本日、埼玉の高橋知宏さん(東京環境工科専門学校出身で、バイト生ОB。小川町で農家をやっている)から、「大きなスイカがとれたので」と、ものすごくでっかいスイカが届きました。冷やしておきます。土日に来られた方、お楽しみに。ごひいきの高橋ともさん、元気にやっているようで、うれしくて。


2005年9月26日

 洗濯物を干しに外に出ると、南東の空にオリオンが出ていました。もう、そんな季節になったんだ。ひんやりとした夜気の中、カンタンや各種のコオロギの音が響きます。台風がそれた後の澄んだ夜空に、遅く出た半月も星もとてもきれいでした。

 ここ半月ばかり、スタッフの会話と言えば県から委託された千葉県全域サギ調査のことばかり。いくつかのチームで手分けして千葉県全域をまわり、サギの生息状況を調べます。スタッフの大半が1泊2日の調査旅行に出るわけですから、楽しみやら、たいへんやら。その一方では、8月末で「市川いきものマップ」の調査が終わり、参加された方々から結果を返送していただいて、とりまとめにかかっている最中。

 保護区の中では、例年のように田んぼの「スズメ刈り」が着々と進行中、せめて種籾分だけは収穫しようとネットをかけているのですが、ネットの中までついに侵略の嘴が。今年も「稲刈り」ならぬ「ワラ刈り」が中心になりそう。


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