日々のお仕事ニュース 2005年6月9日
日々のお仕事ニュース すずがも通信153号 2005年8月
6月9日
「今日のご入院は4羽だけでした」 8日夜当番の達夫さん。6月7日に一挙7羽のご入院で、それまでもじわじわと混雑してきた治療室がごった返していたところ。いよいよ入院ラッシュの到来です。
山口マコちゃんと風邪ひきの野長瀬兄さん(二人合わせて0,2トン・コンビ)が、昨日までで観察舎草刈り第2ラウンドを終わらせてくれました。「あとは田んぼの準備です」 11日に苗搬入で、12日は水車等の片づけと田植えが重なってしまいました。ま、ぼちぼち。
新緑の見事さの中で、UFO島の立ち枯れたニセアカシア林が目立ちます。昨夏の大旱魃の名残です。湾岸道路沿いの緑地で、私がいちばんのごひいきにしているマテバシイ、ちゃんと新芽を吹きました。なんとか生き延びてほしいところ。
緑地と言えばカワウのコロニー。例年6月に入ると新しくふ化するヒナはほとんどいなくなって、繁殖も終息に向かいます。3日ごとの調査でも、空になった巣や落ちてしまった巣が目立ちます。それでも今年はまだ小さいヒナが目につくんですよね。巣の縁でふらふら揺れる黄色い星のようなヒナの嘴。大好きな光景ですけれど、5日の調査時にはまだ見られました。
先週、奈良女子大学の和田先生が、東邦大学の学生さんと、ウモレベンケイガニの調査に来られました。「ウモレベンケイガニの密度がこんなに高いところは、日本でも他にないかも知れない。汀線のアシ原をはじめ、陸から海に連続している環境がきっちり保全されていることと、泥質であること。これはすごいことですよ」 人工的に作られたものだし、狭いけれど、ジムグリやタヌキまで住んでいる保護区。30年来、「しっかり放置」「生きもの優先」を貫いてきただけのことはあったのかな。