表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現在進行 鳥の国 3  作者: 蓮尾純子
54/100

日々のお仕事ニュース 2005年6月9日

日々のお仕事ニュース   すずがも通信153号   2005年8月


6月9日  

「今日のご入院は4羽だけでした」 8日夜当番の達夫さん。6月7日に一挙7羽のご入院で、それまでもじわじわと混雑してきた治療室がごった返していたところ。いよいよ入院ラッシュの到来です。

 山口マコちゃんと風邪ひきの野長瀬兄さん(二人合わせて0,2トン・コンビ)が、昨日までで観察舎草刈り第2ラウンドを終わらせてくれました。「あとは田んぼの準備です」 11日に苗搬入で、12日は水車等の片づけと田植えが重なってしまいました。ま、ぼちぼち。

 新緑の見事さの中で、UFO島の立ち枯れたニセアカシア林が目立ちます。昨夏の大旱魃の名残です。湾岸道路沿いの緑地で、私がいちばんのごひいきにしているマテバシイ、ちゃんと新芽を吹きました。なんとか生き延びてほしいところ。

 緑地と言えばカワウのコロニー。例年6月に入ると新しくふ化するヒナはほとんどいなくなって、繁殖も終息に向かいます。3日ごとの調査でも、空になった巣や落ちてしまった巣が目立ちます。それでも今年はまだ小さいヒナが目につくんですよね。巣の縁でふらふら揺れる黄色い星のようなヒナの嘴。大好きな光景ですけれど、5日の調査時にはまだ見られました。

 先週、奈良女子大学の和田先生が、東邦大学の学生さんと、ウモレベンケイガニの調査に来られました。「ウモレベンケイガニの密度がこんなに高いところは、日本でも他にないかも知れない。汀線のアシ原をはじめ、陸から海に連続している環境がきっちり保全されていることと、泥質であること。これはすごいことですよ」 人工的に作られたものだし、狭いけれど、ジムグリやタヌキまで住んでいる保護区。30年来、「しっかり放置」「生きもの優先」を貫いてきただけのことはあったのかな。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ