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現在進行 鳥の国 3  作者: 蓮尾純子
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ヒメガマ元気   2005年8月   すずがも通信153号掲載

保護区はいつも現在進行   すずがも通信153号   2005年8月掲載


   ヒメガマ元気


「おお保護区はみどり!」と嘆いていた昨年のほうが、まだ今年よりゆとりがあったなあ、という感想は、私だけでしょうか。

 いやあ、ヒメガマをはじめとした湿地植物のみなさんがた、お元気です。とってもお元気です。昨年2月にあれだけ大々的にいためつけて、「リセット」などというぶっそうなことばを目標において、なんとか裸地を確保しようとして、いちおう地下茎からのヒメガマの復活は食い止めた竹内が原。その後、種子から芽生えたヒメガマ原野の復活を食い止めるため、「コケの一念岩をも通す」というか、執念・悲願・麻薬 というか、ヒマさえあれば通いぬいて草抜きを続けた結果、秋の渡り時にはヒバリシギやアオアシシギをはじめとした何種類もの淡水シギ類が入ってくれた竹内が原。

 今年は5月の段階で、「戦わずして敗れる、って感じかなあ」 なよなよとした黄緑色のコウキヤガラはあらかた影をひそめ、濃緑色のヒメガマが着々と伸びてきました。地下茎も着々と伸びてきていて、昨年のように抜こうとしても、抜けません。5月はじめころ、ためしに掘り上げてみた地下茎は、ひと株でなんと延長5ⅿ。

 それでも1カ所だけ、昨年刈り払ったヒメガマがまったく復活していない場所がありました。旧田の字池。ここは刈った直後に台風のために一挙に水位が上がって、刈りあとがしっかり冠水したところ。今年はこれでやってみようか、ということになっています。

 あと1週間ほどの間に竹内が原の水位を一挙に下げて、一挙にヒメガマを刈って、すぐに水位を上げて、7月30・31日に一挙に草片付け。刈るのは草刈り機を使うから(足場はものすごく悪いけれど)まだマシだけれど、重たい草を片付けるのは純然たる人力。考えるだけでつらい!それでも、あわよくば、できるだけ刈り払い面積をひろげて、昨年のように淡水シギやサギ類が入るようにしたい。



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