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現在進行 鳥の国 3  作者: 蓮尾純子
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トウネズミモチの並木   2004年2月

鳥の国から   すずがも通信144号  2004年2月掲載


  トウネズミモチの並木


 ぱらぱらっとヒヨドリが飛び立ちました。丸浜川岸に並木のように生えそろったトウネズミモチ。実は堤防に止まった鳥が糞をして、その糞に残っていた種子が芽生えたため、まるで並木のように列になっているのです。

 年末には紫黒色の実がそっくり残っていたのに、大晦日から年明けとともに、だいたい1日に2本ずつ、といったペースでみるみるうちに食べつくされて行きます。ツグミやアカハラ、ムクドリといった連中もいるけれど、いちばん目につくのはヒヨドリ。10羽あまりが1本の木にとりついて、せっせと実をついばみ、びっしりついた実は、2日もすると、赤茶色の柄だけ残して消えます。木は紫黒色から赤茶色へとお色直し。飛び立つヒヨドリも、気のせいかむくむく肥って見えます。

 秋の実りは、赤い実から始まって、黒い実がほぼ食べつくされ、センダンやヘクソカズラといった黄色や茶色の実が食べられはじめました。さいごの食糧庫と思っている大きなキカラスウリにも、早くも手がつけられています。厳しい2月を乗り切ることができるのか、少々心配。

 新浜鴨場の「心字池」(御泉水―ごせんずい、と読むのだそうです)の改善工事が始まって4か月。静かなたたずまいの鴨場の中で何台もの重機が轟音をひびかせ、ふだんはまったく無人の保護区と鴨場の境にあたる土手で、北池前からつながるパイプラインの工事が行われています。止まり場に落ちつけないためか、例年にも増してタカ類が目立ちます。オオタカ・ノスリ・ハヤブサ・チュウヒ・ミサゴ・チョウゲンボウ・時にはハイタカやトビ。ぜんぶが出そろうことはめったいないけれど、3~4種はあたりまえ。



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