ヒメガマがんばる 2005年6月 すずがも通信152号掲載
保護区はいつも現在進行 すずがも通信152号 2005年6月掲載
ヒメガマがんばる
ケッキョ、ケッキョ、ケッキョ、ケッキョ
「ウグイスじゃないの?」 小さな録音機から流れる声は、ちょうどウグイスの谷渡りのような感じ。正体はクイナらしい、とのこと。竹内が原にクイナが滞在しているそうです。4月30日からほとんど毎夕、達夫さんが録音機を持って張り込み。同時に出てくるわけではないけれど、2羽はいるらしく、姿も何度も見られています。冬鳥か通過鳥とばかり思っていたクイナですが、千葉県での繁殖確認例もあるとのこと。もしかして?
(註 後にこの声の主はタシギであることが確認されました)
昨年夏、みんなが必死に草抜きをした竹内が原。全面重機がけをやってから既に1年以上を経過。生き延びたヒメガマがぐいぐいと実力を発揮しはじめました。昨年の今ごろは、地下茎はさすがに壊滅状態で、種子から芽生えたか弱いヒメガマやコウキヤガラが少しずつのびはじめた、という時期。ところが、前年の草抜きや度重なる草刈りをなんとかしのいだヒメガマは、着実に地下茎を伸ばしていたようです。4月のうちに、ちらほらと姿を見せたヒメガマを抜こうとすると、ぶちっと切れる。ぜんぜん抜けてくれないのだそうです。ためしに地下茎を掘り上げてみると、一株で軽く5メートルをこえたとのこと。
5月14・15日に東京港野鳥公園で行われる「東京バードフェスティバル」の展示は、「ヒメガマがんばる わっしょい わっしょい」というタイトルにしました。