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現在進行 鳥の国 3  作者: 蓮尾純子
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日々のお仕事ニュース 2005年2月上旬

日々のお仕事ニュース   すずがも通信151号  2005年4月号掲載


   2005年2月上旬


2月8日 カワウコロニー情報です。

 1月31日にコロニーでカワウのヒナの声、3~6箇所、というのが、2日には「20巣以上」、5日にデジカメを持って行ったマコちゃん、「40箇所以上で鳴いていたと思います。これは小さいの」 写っていたひな、だいたい綿毛が生えているので、ふ化後10日以上は経っているものです。「こっちはけっこう大きい」 えーっ、3週令に近いヒナじゃない!いつの間に。寒くて親がしっかり抱いているのと、観察台に座るヒマがなかったのと、まだだろう、とタカをくくっていたのと、三拍子そろったせいかな。カワウのヒナの標識調査、2月中になんとかしなくちゃいけないよねえ、と、加藤ななえさんも焦り気味。

 2月5日の石亀明さんの「羽根の話」、6日の加藤ななえさんの「カワウ大好き!」をしめくくりに、自然観察案内人養成講座・学習篇 が無事終了。例年にも増して好評でした。2回目にあたる観察会で、きれいに食べられたサギの骨や羽根が見られたのが印象的、と書いておられた方が目立ちました。生と死にナマで接するありがたさでしょうか。

 横浜国大大学院卒業の吉野知明さん。樹木専門で、裸地のパイオニアであるアカメガシワが大好き。東京農工大の野生動物研究会が制作して出入りの皆さんに売り込んでいるまっ黒な「カワウつなぎ」に入れてもらったネームは「赤芽槲命」(あかめがしわいのち、あかめがしわのみこと、でもいいかな)。

 2月4日には、野長瀬にいさんがお食事中のノスリのお邪魔を。ところが、食べられていたのはなんとタマシギ!あんまりじゃないですか。保護区では生きたタマシギの目撃例は四半世紀以上もないというのに。


2月10日  達夫さんは提出期限をとっくに過ぎた標識調査報告、私はCCCクリスマス・コーモラント・カウントまとめ、と神妙にデスクワーク。少なくとも私は今日でなんとかけりをつけるつもり。午後はカワウの繁殖調査。いやあ、ヒナまつりたけなわで、とっても楽しい。最前列のよく目立つ巣で餌ねだりをしているところが見えるので、お客さまがおられる時はちょっとご説明。昨年・一昨年より1ヶ月早いです。1月には輝くばかりに美しかった白髪羽、すっかりすりきれて所帯やつれした親鳥が半数以上。それでも今年は餌が豊富なのか(カタクチイワシが東京湾に多いとの情報)、ヒナ3羽の巣が例年になく目立ちます。ねだられていないのに、ヒナに自分から給餌している親鳥を(初めて?)見ました。今年は繁殖成績がよくなるのかな。



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