試行と待機 2004年2月
保護区はいつも現在進行 すずがも通信144号 2004年2月号掲載
試行と待機
造成・水入れ後7年目を迎える新浄化池。こうすればよいのでは、という姿はおぼろげに見えてきたけれど、さて、どうすればそれができるのか。新年早々、悩むことだらけ。
傷病鳥舎の前にあたる丸浜川岸で、やぶを刈り払って地面をひろげ、水面が見えるようにしてみました。オナガガモやコガモが利用しています。運よくちょうど角度がよくて、背景を含めていかにも「自然な」感じのよい眺め。
こうしたこまかい努力・経験の蓄積が大事なんだろうなあ、と今さらのように思いました。いつかそのうち、今やっている試行錯誤を思い出して、あのころはこんなこともわからなかったんだなあ、と言えるようになるのかもしれません。
大寒の季節。あたりがしんとして、生きものがみんな寒さに耐えている時期。これから立春前に至るこのひとときが、一年のうちでいちばん好き、とよく思います。ものごとが大きく変化して行く春を前にして、じっと待機している時。毎年、的確にコマを進めよう、と思いつつ、なかなか思いどおりにはゆかない時期。
さて、2月に入ったら、重機やスタッフ総がかりで、できることを、やれる範囲で、着々と落ちついてやって行こう。
間もなくめまぐるしい現在進行スタート。待機の時期なんて、あったのかなあ。