2月のお別れ 2005年4月 すずがも通信151号掲載
鳥の国から すずがも通信151号 2005年4月号掲載
2月のお別れ
例年2月は長く世話していた鳥たちとのお別れが多い月。2月9日;キビタキ雄(秋から・翼骨折)、10日;白色レグホンの「テバ」(6年越し。故石井信義先生が入院される時に飼育を依頼されたもの。4年ほど前から神経の異常で体のバランスがとれず、立ったり歩いたりができなくなっていた)、22日には「美麗にして凶暴」なハッカン。一昨年秋の鳥インフルエンザ騒動の時に捨てられたとおぼしく、以後美しさと人なつこさで人気者でした。この日脱走した時も、よく飛べるので、人やホロホロチョウを襲ったりしないかと心配したほどだったのですが、どうやらその日の夜のうちにたぶん狸に襲われたらしく、羽のみを残して行方不明に。
どの鳥にもそれぞれの生涯のドラマがあります。適切な世話で、いちおう生命をまっとうさせてやれた、という場合は、「よくがんばったね」とお別れできるのですが、人為ミスで死んだ場合はつらいもの。
ま、お天気さえよければ、一両日中にごひいきのオオコノハズクを放してやれる予定なので、悲しいお別れの話はこの程度に。3月10日には、写真つきの掲示が功を奏して、セキセイインコが半月ぶりに飼主の元に帰ったことだし。
後半身付随のハクビシン雌、シンちゃん。元気にしています。町田安男さんからいただいたオイルヒーターをそばにおいてやったところ、寒そうな様子がなくなりました。このごろは、指でじかに背中や耳の後ろをかいてやっています。なんとなく優しい目つきで人を見るし、人が近づくとおいしいものを期待して目を輝かせるし。
後足も尻尾もちゃんとは動かず、感覚もないらしく、いつもどこか擦れて傷になっています。仕方ないんですけどね。できるだけ快適に過ごさせてやりたいもの。
オオルリやシロハラがケージ内で囀り始めました。
少し華やいできた鳥の国でした。