旱魃とポンプの新調 2004年10月 すずがも通信148号掲載
保護区はいつも現在進行 すずがも通信148号 2004年10月号掲載
旱魃とポンプ新調
対岸のUFО島で、ニセアカシア林に見事に花がつきました。まるで春先のコブシか桜のように、遠目でも白くきれいに見えます。
時期外れの開花は、夏の大旱魃の結果。8月10日すぎから落葉しはじめ、1週間ほどでぜんぶの木が裸になってしまいました。あたり一面は緑のままなのに、ニセアカシア林だけはまるで真冬の光景。このまま枯れてしまうのでは、とはらはらしました。それでも8月18日にわりあいしっかり雨が降って、落葉した木々は復活し、芽吹きはじめました。春のニセアカシアは葉がのびてから花をつけるので、それほど華やかには見えません。今は花が先に咲いて、とてもきれい。枯れなくてよかった、よかった。
6月、7月と雨らしい雨が降らないままで、保護区は水の確保にずっと躍起になっていました。長靴池の底まであと30㎝、旧淡水池中央のビニールプール部があと10㎝で干上がりそう……時々ちらり、ぱらり、と雨の気配はあるものの、いっこうに、まっとうに降らない、降らない、降らなーい!え~~~~ん。
とうとう思い切って、どぶ池に設置された3台のポンプと長靴池設置の小型ポンプ1台を新しく買ってしまいました。幸い、4台ぜんぶで25万円+(大きい方のポンプの定価は12万8千円なのに)という請求書。懇意にしてくださっている(有)ホーエイさん、ちゃんとお店の取り分があったのか、心配なほど。
このポンプ、軽いし、揚水能力も1台で日量600トンもあって、水の不安は一挙に解消、と言いたいところですが、目下、どうがんばってみても2台分以上に揚水することができません。3台目をつないでも、つながなくても、揚水量に変化がないのです。2台で日量900トンと、平常時にはじゅうぶんな水量が確保できているのですが、本来は日量2千トンを想定してあるはずのパイプラインなのに、なんで3台目を生かすことができないのか。あわただしい管理作業にきりがついたら、じっくりポンプと配管の問題に取り組もう、ということになっています。