快晴 2004年2月
保護区はいつも現在進行 すずがも通信144号 2004年2月号掲載
快晴
2004年元旦の初日の出はみごとでした。これだけ美しい快晴に恵まれたのは何年ぶりでしょうか。昨年は厚い雲にとざされてとうとうご来光なし。一昨年もたしか雲が赤く染まっただけだったのではないかな。
毎日繰り返されている日の出の光景ですが、やはり1月1日の初日の光が差す瞬間は、厳粛な気持ちになります。また一年、無事に過ごせますように。
一方では、連日続く快晴に気をもんでいるところです。新浜鴨場の工事の関係で、竹内が原の重機を使った手入れは予定のお正月休みにはできず、2月からになりました。ふだんは水があるはずの場所をずっと干上げているのですから、生きものにとっては過酷な冬。ここまで迷惑をかけたのだから、何としても目標の植生コントロールにこぎつけないことには、犠牲にした生きものたちにも申し訳がたちません。でも天候には補償作用がつきもの。ずっと続いた雨天の裏返しがこの晴天だとすれば、いずれはまた雨続きの時期がきます。明日から重機入れ、という日から雨になるかも……
まあ、ここまできたら、気をもんでも仕方ないのだから、全力投球に備えて、こまかい隙間埋めの作業をしておこう。
隙間埋めの作業例。12月9日、収穫した稲藁の一部をカワウのコロニーに持って行きました。藁で糞を受けて、繁殖が終わってから回収し、田んぼの堆肥にするつもり。
同じく、1月のうちにやるべきこと。観察舎周辺で伸びてきた木の枝が、観察窓からの視野をさえぎるようになってきました。何本か、かなり大きな枝を切らなくてはなりません。樹液が動かない冬場がねらい時。管理人住宅である蓮尾家に至っては、建物付近に生えているエノキが大きくなって、このうち2本は建物の外壁に幹が接してしまいました。この2本は根元から切らなくてはらないでしょう。木こりの仕事はまだほとんどやったことがないのですが、何とかこなしてみなくては。