変化 2004年6月
鳥の国から すずがも通信146号 2004年6月号掲載
変化
4月13日、キンクロハジロ2羽・スズガモ1羽・オナガガモ1羽・ジュズカケバト3羽が相模原市麻溝公園にある「ふれあい動物ひろば」にもらわれて行きました。目下行政上の手続き中ですが、展示や繁殖のストックとしての価値がある種類については、上野動物園や多摩動物公園からひきあいがあり、かなりの種類や羽数が引き取られて行く予定です。長いことおなじみの鳥たちがよそに行くのは、ちょっとさみしい。それでも、私がごひいきだったジュズカケバトたち(ぜんぶ雄)がお嫁さんに出逢えただろうな、と思うと、ちょっとうれしい。
驚いたのは、カモが4羽減っただけで、大部屋のプールがあまり汚れなくなったこと。2~3日に1回は必要だったプール掃除の間隔が倍以上に開きました。この調子で長期飼育の鳥たちがそれぞれの落ちつき場所に出て行けば、野鳥病院の仕事はそれなりに楽になりそう。乞うご期待、かな。
初夏。めまぐるしい変化の時期です。とどまることなく流れていても、川は川。同じ個体でないことはたしかだけれど、昨年と同じ新緑の中を、同じようにクマバチが飛んでいます。移り行くものと変わらないものと、どちらもおちついて受け止めて行きたい鳥の国でした。
大黒柱1号さん 退職
1991年12月から12年半にわたって、ずっと仕事を続けてくださった石川一樹さんが6月末で退職されることになりました。観察舎で勤務されるのは5月いっぱいまでとなる予定です。
昨年7月に体調を崩され、お父上の入退院・ご逝去もあって、10月なかばまで休職されていました。復帰後も積極的に業務にあたっておられましたが、喉の変調のため傷病鳥舎に入る時はマスクが手放せないという健康上の理由、また、かねてから手を動かしてものを作る仕事をしたいと希望されていたこともあり、4月11日に退職願を提出されました。
ゼロの段階から観察舎と保護区管理の仕事を中心となって作り上げてきてくださった石川さんの退職は、半身をもがれるほどにたいへんつらいことです。それでも、去る側にも、残る側にも新しい出会い、新しい可能性があることを願います。
心から彼の前途を祝福いたします。
ありがとうございました。




