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WORLD SELECT ONLINE  作者: 黒胡椒
22/24

ミツキと進化 1

 エニシドの結界に魔素を供給したミツキは広場に出て、アウラと合流した。教会で起こったことを話したがアウラにもよくわからないらしい。

 ミツキにとってわかったらいいな程度だったので、特に気にすることもなく、それよりも良い知らせがある。


「アウラ、アウラ、遂に進化できるようになったよ!どんな進化先があるか楽しみだよね!それでね、進化しようと思うんだけど、どこで進化した方がいいかな?今までプレイヤーの進化を見たこと無いんだよ。宿の一室とか人目に付かない場所で進化してるのかな?」


 いつもより少し饒舌だ。


「やっと進化するのかい。そうだね、街で進化するなら宿でいいじゃないかな」


 アウラはあえて言わなかった、わざわざ宿の部屋を借りて進化するプレイヤーがほとんどいないということを。

 ミツキが進化すればいろいろと新情報が出る可能性が高いため、他のプレイヤーの目に付かない場所の方が好都合だからだろう。


 勘違いをしたままミツキは初めての進化にうきうきと、軽快な足取りで宿屋に行き、一室を借りた。もちろんアウラも一緒だ。


(初めての進化だから進化先がいろいろあって迷いそうだなぁ。

『マフォリー』は人間って言われたから見た目は変わらないかも…あっ、でも身長は大きくなったらいいな。現実と同じくらいじゃなくても少し成長しないかな)


 期待を膨らませ、いざ……


 進化先を見ると『チェイルト』…たった一つだけ。初めから選択肢なんてなかった。

 ミツキの期待は風船のように空気が抜けて萎んでいく。

 少しふてくされ気味に進化する、ミツキ。


『進化が完了しました。

 専用スキルが変化しました。

 新たに専用スキルを習得しました。

 初心者用の指輪の情報が正しく表示されます』


(………えっ!これで終わり?もっと輝いたりとか、キャラクタークリエイトの時のような演出は無いの……楽しみにしてたのに…)


 鏡を見てさらにガッカリする。見た目は変わってない、勿論身長も。


 初進化はただログが流れるだけで終わった。


 隣でアウラはコロコロと表情が変わるミツキを不思議そうに見ている。


「進化は終わったのかい?」

「うん、ただ思っていたのと全然違って少し落ち込んだるだけだよ」


 とりあえず進化は終わったからステータスの確認かな。私の期待を裏切ったんだから、きっと凄く強くなってるはず。


 ―――――――――――――――――――――――――――――

 ミツキ

 種族:魔人

 属:チェイルト

  HP:E- MP:D+

  STR:G VIT:D- INT:C- MND:D+ DEX:E+ AGI:G

 スキル:闇魔術Lv21 光魔術Lv21 魔力操作Lv10 気配察知Lv19 鑑定眼Lv7 言語学Lv15 魔素収納Lv2

 専用スキル:マリカ アレス

 SP:6 

 ―――――――――――――――――――――――――――――


 〈マリカ〉

 [自然MP回復量が大幅に増加する]


 〈アレス〉

 [全て耐性を僅かに上昇させる]


 ステータスは全体的に上昇していた、特にINTはかなりだ。STRとAGIは最低値のGから変化無し。HPはこれで人族の初期と同じになった。まぁ、相変わらず打たれ弱いのだが。

 そして、専用スキルが変化したことで、倒れなくなった。これには、ミツキも満足する。やっと柵がなくなったと。

 もう一つの専用スキルは…僅かに上昇だから気休め程度だよね、と解釈して終わった。ミツキにとってはユニークスキルでもその程度であった。


 これで、ミツキは四つのユニークスキルを所持していると思っているが、実際は六つだ。未だに『魔力操作』はプレイヤーが習得不可能な状態なため、『魔力操作』を前提とする『魔素収納』もミツキしか所持していない。


 最後に自分の指輪を鑑定する。


『シュッツリッター』

 [0%]


 鑑定の結果、耐久やレア度、そういった詳細はなくなっていた。


「えっ!!」


 黙ってステータスを確認していたミツキが急に声をあげた。アウラはやっぱりと思いながら質問をする。


「何があったんだい?」

「指輪を鑑定してみて」


 言われた通りに指輪を鑑定するが、アウラの鑑定結果は以前と同じ『初心者用の指輪』の説明だった。


「何も変わったとこはないけど、これがどうかしたのかい?」


(えっ!?アウラにはわからないの…どうなってるの?魔法媒体の説明もなくなってるけど……というか初心者用の指輪じゃなかったの???魔術スキルが使えなかったらこれからどうすれば…魔法媒体の『杖』スキルを習得する?でも、どうやって?いや、アウラからは初心者用の指輪になってるから問題ない?)


 ミツキの頭はパニックになっていた。それでも一番の問題である魔法媒体であるか否かを証明するには魔術を使用すればわかると判断し、物は試しと宿の一室でも問題が起きない魔術を唱える。


「………れ、レクシール…」


 手には淡い白の光を宿す鏡が現れた。


(良かった…魔法媒体の機能は失ってないみたい。助かったけど、0%って何?100%になると何が起こるの?)


 急に魔術を唱えたミツキにアウラは驚くが、すぐに勘づいた。指輪に何かあったと。

 それでも、無理に聞こうとはしなかった。おそらく聞けばミツキは教えてくれるだろうが…その内、自分から話すからだ。


「アウラ、『シュッツリッター』って何ぃ???」


読んで頂きありがとうございます。

少し投稿の頻度が下がります。すいません。

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