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ステータス

二人揃って記憶喪失だという事が判明してしまった。


何だこれ。どうしたらいいんだ。


「性別は男だと思うけど…」


どうでもいい情報だけどね。


「えっ、男性ですか?!」


やっぱりどうでもよくない。


「何でびっくりしてるの!何処からどう見ても男でしょ?!」


そりゃこの美形みたいに身長高くないし、ガタイもいいとは言えないけどさ!


さすがに自分の性別位感覚でわかるよ!ついてるし!!


「こんなに可憐で天使のように愛らしく美しいのに…?!そんな事が…」


美形が何か言ってるけど聞こえない。

そんな事より。


「これからどうしようか」


ため息を吐きつつ。


何だって二人揃って記憶失ってこんな所に倒れてたのかは知らないけど、こんな魔物が出るような所にいつまでもいたくない。


何処か安全な所に行ってとりあえず落ち着きたい。


あと、お腹減った。



「この森を抜けると、小さな村があります。まずはそこを目指しましょうか。」


自分の事は記憶に無いが、この世界の事は知ってる美形に指示を仰ぐ事になった。


草原から森に移動。途中出る魔物は美形が危なげなく倒していく。


食事は途中で捥いだ果物と川で捕まえた魚。


「魚焼きたいんだけど…魔法で火、出せる?」


「出せません」


美形は水、風属性持ちで、その他の属性はないとの事。


さすがに良く知らないこの世界の魚を、生でいきたくはないなあ。。


じゃあ頑張って火起こしするか。出来るかなあ。


いや出来る出来ないじゃない!するんだ!


一応知識はあるしなんとかなる、多分。


だいたいここ来てからずっと美形頼りだし、僕も何かしないと申し訳ないし。


「貴方は何の属性持ちですか?」


「いや…わかんない」


記憶ないし、そもそもこの世界の人間じゃないし。


何の属性も持ってない。


この世界に来ることで得られる、とかあればいいけど。


ついでにチート能力でもあればいうことないんだけどね。


「ステータスウィンドウを見てみては」


ステータスウィンドウ!


そうか、異世界もの見てるとだいたい初期から使えることが多いよね。


今の僕でも使えるかも。


美形に使い方を教わる。といっても、唱えるだけでいいらしい。


「ステータス」


ドキドキと少し期待しつつ唱えてみると、目の前にウィンドウが現れた。どれ…


〇〇〇〇〇〇

ヒューマン

男性

レベル:1


体力:10

魔力:20

攻撃力:10

防御力:10

速さ:20


属性:無属性

スキル:収納

ユニークスキル:妄造



おお…我ながら見事な雑魚っぷり


レベル1にしてもこのステータスって低くない?こんなものなの?


こんなんじゃ、スライムにもやられそうだ。


〇〇ってのは本来名前が入る所だそうだ。


本人に記憶がないからか律儀にステータスにも反映されているようで、美形も同様の状態らしい。


それから属性は、無属性。何これ、何の属性もないって事?


何それ酷くない?


「無属性は…珍しいですね。何の属性もないという利点がない代わりに、何の弱点も無いという事です。そう悪い事でもないと思いますよ」


美形が僕のステータスを覗きながらうんうんとうなづいている。


「…やっぱり男性ですか…」


そこ何か問題ある?

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