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オーク狩りだあ

オーク狩りだあ


オーク500に対して冒険者合計50


戦力差で言えば十倍


普段であれば逃げるか篭城が真っ当な判断なのだが


冒険者たちはうまい飯のため


あるいは金のため


戦力差をものともせずにオークに襲い掛かる


「オーク狩りだあ」


あやめたち女性陣前にオークが殺到する若い娘が放つそのフェロモンにオークたちはオークキングの統制


をこばみ我先に手に入れようとするが


「馬鹿だね男って種族を問わず」


キャシーは自らを守ることなく押し寄せるオークを評すると手にした剣で首を切ってあっさりと仕留める


そしてあやめの方を見るとあやめは満面の笑みでオークを殴り飛ばしている足元には急所を打ち抜かれ息


絶えたオークの山


そしてそのままあやめは進むオークを殴り倒し


違和感に気づいたオークが振り返ったときには残りはわずかになり


そして


「残りはあなただけね王様」


ただのオークたちはすべて冒険者に討たれ生き残ったのはオークキングのみ


裸の王にあやめはにっこりと笑うそれを嘲笑と受け取ったのかオークキングは激高しあやめに襲い掛かる


疲労し地面に座り込む冒険者達の前であやめは踊るようにオークキングの手を逃れオークキングを殴り続


けるがものともせずにあやめを追い続けるオークキング


座り込む冒険者の一人が自らの剣をあやめに渡す


「こいつで終わらせてやれ」


その冒険者に礼を言うように頭を下げると


あやめは剣を携えると少し離れて目を瞑る


あわてる大多数の冒険者達の中一人ハークだけは気がついていた


「すごい集中してやがるまさかひと振りで決めるつもりか」


ハークの言葉に静まる冒険者たち


あやめは意識を集中しまさに一閃のために力を貯めオークキングを待ち受ける


あと一歩に迫ったときあやめは目を開き


「せえい」


気合とともにその剣を振りぬく


固まる時間わずかばかりの後


オークキングの体がずれその体は左右分かれると地面に倒れた


剣を振り血を掃うと


あやめは手を合わせる


それが弔いだと解るものは少なかったがほかの冒険者たちも後に続いた


あやめが


「さあかえろみんなで私たちの町へ」


そう言うと冒険者たちは頷くと町へ次々帰還する入れ替わりに荷車が次々出て行きオークを積んで戻って


くる


御者たちは笑みを浮かべ終わったあとに味わうオーク肉に思いをはせる


すべてが町に運び込まれたのは夕餉の時間を回っていた


町の酒場で打ち鳴らされるジョッキの音


人々の笑い声が町に残っていたオークへの恐怖を洗い流す


そして寮の食堂では


「うめえー」


あやめが討伐した分で今食べられる分をとりあえず寮のみんなで味わうことにしたのだった


目の色を変えて取り合いをするアロフたち


「おいおいまだまだ料理はあるんだ取り合いをしないで分けて食べるんだ」


エプロンをつけたハモンドが説教をする


あやめはみんなで一緒に味わうその温かい食事を味わって食べていた


「お前らも少しはあやめ君を見習って行儀よく食べなさい」


ハモンドの言葉に顔を赤くしておとなしく食べ始める面々


「どうだい私の料理満足してもらえたかね」


ハモンドの問いに満面の笑みで答えるあやめ


「それはよかった私もうれしいよ」


ハモンドもにっこり笑うと席について食べ始める


そこには笑顔があふれていた



つぎは平原の王


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