オークとオーク族
説明の続き
「あと紛らわしいのがオークとオーク族」
タマが例を挙げる
「これも別なんですね」
「そうだにゃオーク族正式名がフェルミニアランドオークっていうにゃ力強さを買われて町の衛兵とかに
雇われているにゃ、で討伐対象のオークは力強さはそのままにゃんだけどオデブサンなのにゃ性質的には
ゴブリンとどっこいにゃんだけどお肉がおいしくて貴族の食卓上るくらいにゃのだから狩る方もテンショ
ン上がりまくりにゃその上当然狩った人間に売り先を決める権利があるから毎回貴族の肉屋と庶民の肉屋
の取り合いにゃこれもお祭り騒ぎになるにゃ」
「へー」
あやめは勉強になるなとおもいながら話を聞いている
「ところでなんですけど失礼だったらごめんなさい同じキャットピープル族なのにアメショさんは語尾に
にゃが混じってるのにタマさんは混じらないのですか?」
あやめの質問に二人は笑いながら答える
「ぜんぜん失礼じゃないからそれは私がクオーターで」
「アメショが純血にゃ」
「あ、なるほど」
「あやめさんがいま考えたことが正解つまりもとの猫近い血統の世代ほど語尾に出やすいの」
「だからアメショは夜目がよく効くにゃん」
「私は普通の人間くらいね」
「へー」
夜になり寮に戻ったあやめ
「今日はいろいろ教えてもらっちゃた元の世界みたいに人間だけじゃないからきおつけないとな」
あやめは今日教えてもらったことを必死に暗証していた
翌日
今日も朝食をしっかり食べギルドにいく
「あれなんか空気が違わない」
そう言うあやめにアメショが
「あやめさんお祭りだにゃお肉祭りだにゃ」
そう言って浮かれている
「それってまさかアメショさん」
あやめの質問にアメショはにっこり笑うと
「この町へ来る駅馬車が平原で大きな群れを発見確認した冒険者からの報告はオーク早い者勝ちのお肉祭
りにゃあやめさんも早く参加するにゃ」
あやめの喉がごくりとなる贅沢を知っている貴族たちが庶民と争ってまで食べたいオーク肉食べてみたく
ないといえば真っ赤な嘘になるしかも自分で狩って寮に持ち帰ればみんなでおいしく食べられるあの賄い
さんであればオーク肉がまずくなるはずがない考えは決まった行こうあやめが足を踏み出すと
「なあ、あやめ寮の分は保障するから協力しないか」
その声に振り向くとハークが笑っている口元からはよだれがたらり
「ハークさん今からあてにすると取り逃がしますよ」
「馬鹿いえ逃がしてたまるか極上の飯と酒の種を」
食欲が二人をつなぐ片や売った金で片や極上の獲物で味わうおいしいご飯のため
「「さあオーク狩りだあ」」
二人の声が響くと周りの冒険者たちも声を上げる
次々に交わされる握手そして冒険者たちは平原へ出発する数の不利など関係ない
自分たちは狩人でオークは獲物
狩りまくって全部おいしく食ってやるしまいには冒険者たちからそんな声が上がった
オーク狩りだあ