探索4-2 水海
「言わないと怒る?」
「言うんじゃなかったの?」
話す気がないなら、俺は食料を探しに出るぞ?
腰を浮かしたら、魔王が慌てた。
「言うから待って!」
「素直に言いなさい」
慌てろくらいなら、最初から言えばいいのにな。
世界が滅ぶとき最初に起こるのは異世界との融合。
世界を救うには、七人の勇者と七人の巫女が力を合わせるしかないだろう。
しかし、巫女の名はとある理由で明かすことが出来ない。
勇者たちの名は、水海 拓、桑矢 颯、小松原 綾、伊豆 勇毅、石切 大樹、無藤 直、早河 明の七人である。
「後は、ちょっと話せない」
なるほどな。にしても、勇者って称号は無いぞ?学園でステータスを確認したときは。
「今なら、確認できるよ?」
ステータスを確認してみると、天帝の勇者と生徒会長の称号があった。
生徒会長の称号はいらないと思うんだが…。
「うにゃ!?」
「どうした?」
「なななんでもない!!」
そんなに慌ててるのに何でもないはないだろう。
「これから食料を集めて学園に帰ろうと思うが、魔王はどうしたい?」
「くーって呼んで。それと、ついていく」
「…くー。おそらく、学園に戻ったら同じ説明をしなくなるけどいいか?」
「仕方ないもん。たくの言うことは、なるべく聞く」
なんか、さっきと態度が違うぞ?
くーの図書館を出て、近くのコンビニを覗いてみた。
「魔人語を学ばないと、くーの世界の情報が手に入らないな」
「教えるよ?たくの役に立ちたいし」
「そっか、よろしくな」
可愛いな~。こんな娘が彼女になってくれたらいいのになぁ~。
「ストレージが欲しいな」
「すとれーじ?アイテムボックスのこと?」
「あるのか?」
「ステータスと同じように念じれば出てくるよ?勇者専用だけど」
…おお!ほんとうに出てきた。
「天帝の刀?」
「勇者専用の武器です。各自にちゃんと配布されてるとのことです。でも、一つだけなの。後は自力で集めないといけないの」
そういうことか。だとすると、これからの戦闘は楽になりそうだな。…生徒を殺したくはないが、最悪の場合は覚悟しておかないといけないだろうな。
「さてと、全部収納したし転移で帰るぞ」
「はーい」
帰ったら何を言われることやら。
ちょっと、気が重いけど仕方ないと割り切ろう。
嬉しそうに俺の腕をつかむくーの頭を撫でて、転移を発動させた。
水海くんの一人目のヒロイン…物凄い甘えん坊になってしまいました
ちゃんと、他の六人にもいます。