探索1 桑矢&小松原
水海と別れた俺、桑矢 颯は友達の小松と、学校周辺を周ることになった。
「颯。これは夢かな?」
「どう見ても現実だろ。水海が逆に冷静すぎて怖いけどな」
「確かにそうだな」
あいつは、おかしいだろ。普通はもっと慌てるはずだろうが…。
「さて、学校周辺を周るけど小松は何のスキル取ったんだ?」
一応確認しておかなければ、何かあったら困るからな。…ほんと、ゲーム脳が役に立つ日が来るなんてな。思ってもなかったぜ。
「共通の収集と結界。それに、固有スキルの錬金だよ」
錬金?物作りでもするのか。
「錬金は主に、無から薬品を作り出すことかな。レベルが上がれば作れる物が増える。でも、武器とかは作れないみたい」
ふむ、便利かもしれないな。素材を使わずに薬品を作り出せるのは、俺たちにとって大事なことかもしれないな。
「颯は何にしたの?」
「俺は、魔法と回復。魔法は風だった。固有は闇魔法」
闇魔法は名前の通りだから、説明はなかった。…メイジよりの俺って悲しくないかな?せっかく、異世界に来たのに。
「…どうしようか。学校周辺は、他の生徒がたくさんいるよ?」
「仕方ないから、みんなから情報を集めるしかないだろうな」
そういえば、先生たちは何処に行ったんだ?普通なら、こういった状況なら大人が率先的に動くはずなのに。
それも含めて、聞いてみるか。ゲームの基本だよな。人から情報を集めるって。
ゲームの基本ですよね~
人からの情報収集