合流、これから
短いです
ふむ、この校舎に残ってる生徒は俺たちぐらいなものか。
他の生徒たちは、町に出て何か手がかりになるものを調べているとのこと。綛里からのメールがあった。
「よう。無事みたいだね」
「小松原か。これから、どうするかを話すから図書室に行くぞ」
「りょーかい。颯見なかった?」
「図書室で時間を潰すって言ってたから多分、伊豆たちと一緒にいると思うぞ」
新刊が入るって言ってたから、そこで本を読みながらにやけていることだろう。
図書室に着くとやはりいつものメンバーがそろっていた。
「桑矢~。小松原が探してたぞ?」
「お前は馬鹿か?携帯が使えるだろうが」
「え、マジ?」
試さなかったのかよ。…なぜか携帯が繋がるんだよな~。
「そんなことより、これからどうすんだ?」
「水海はどうしたらいいと思う?」
「情報が欲しい。外の感じからして何かがいるとは思う。綛里からは今のところ、問題はないと連絡が入っている」
「そうか。それよりスキルは何を取った?」
「共通の収集と転移」
「そうか~。水海も同じで共通が二つか」
予想通りか。…こういう時にゲームの知識が役に立つっていうのもなんか複雑。
「桑矢と小松原、無藤に早河、伊豆に石切のペアと俺のソロで探索。俺は、食料をメインでいく。六時に再び図書室に集合って感じでいいか?」
「構わないが、気を付けろよ?生徒会長」
「今は関係ない」
こうして、俺たちは変わってしまった町を探索することになった。
しかし、町を探索するだけでは何も情報が得られないと思うんだよな。…おそらくここにいるメンバーは薄々分かっているかと思うんだがな。