夢?
神「…ちっ」
図書室に戻った俺たちは、体力回復を兼ねて少し睡眠を取ることにした。
「一時間ぐらいしたら起こしてくれ」
「はーい」
目を瞑ると、すぐに深い眠りに落ちて行った。
『神に会ったのですね』
お前は誰なんだ?
『私は、貴方たちを創った女神です』
創った?あの自称神の言ったことが本当だというのか!?
『違います。言葉が足りませんでしたね。貴方たちの力を創った、です』
俺たちの力を創っただと?だとすると、あの自称神の存在はなんなんだ?
『……今は言えません。ですが、味方ではないと言っておきましょう』
味方ではない?…そうなるとこれから先、俺たちは何と戦っていけばいいと言うんだよ?
…でも、元々俺たちは何のために戦うんだろうか?元の世界に戻りたいと言う生徒は見たことがない。
『貴方たちはもう…引き返せるところにはいません。この世界で生きていくことでしか先に進めません』
おいおい。つまり、未来はないと?
『違いますって。貴方は真面目なくせに頭が固いですね』
余計なお世話だっての。
『でも、七人の勇者のスキルは成長が未定なのでもしかすると、私が視た未来とは違った結末になるかもしれないかしらね』
俺たちのスキルが、未定?創ったのがお前なのにか??
『そうです。……そろそろ時間ですね。また会いましょう』
名前を教えろ。じゃないと、自称女神になるぞ。
『創造の女神、ミーティア』
そうか。また会えるといいな、ミーティア。
…夢にしては、随分と豪華(?)だな。
「おはよう」
「準備は?」
「出来てるよ。ふぃーちゃんもおっけーだもん」
「行くか」
寝たおかげで、体力も回復できたし問題はないだろう。