見つけた
翌朝、石切たちの報告を四人に説明した。
「なるほどね。過激派のメンバーは、校内のみで活動をしているのか」
「それと、一部の生徒は学園を出ていることが分かった」
学園から出ている生徒がいる?…生活できるのだろうか。
「私たちの世界は、人間もいるって言ったでしょ?下手なことしない限り死にはしないわよ」
「だろうな。全員が外で動けたら楽なんだが、決壊をどうにか出来れば問題ないんだよな~」
「私の結界なら壊されないわよ?」
「どういうことだ?」
「魔人の結界は人間には壊せないの」
……答えになってないぞ?
「りょーかい。…ダンジョンが地下に出来てるって言ったよな?」
「まあな。今のところ誰も入ってないみたいだ」
地下にダンジョンなぁ。いつの間に出来たんだろうか。
ピーンポーンパーンポーン
「放送室の鍵持ってるよな?」
「持ってきてるよ?」
となると、あの自称神様ってやつの仕業だろうな。
『おっはろ~ん。神様だYO!』
うぜぇ。朝からこのテンションとかやめてくれ。
『地下にダンジョンがあるのは知ってるかーい?あれは、人間には踏破出来ない代物だから入らないでくださいね~。…レベル1の君たちなんて、すぐに死んじゃうからさ(笑)』
…はてしなくうぜぇ。そんなこと言ったらムキになって、他の生徒が入ってしまうだろうが。
『あはは~。それと、七人の勇者くんたちは早く巫女を見つけてね?じゃないと、本当に死ぬよ?』
いきなり真面目になるんじゃねえよ。
『じゃ、またね~。不定期に放送しちゃうからな』
ピーンポーンパーンポーン
「ダンジョンは止めとくか?」
「いや、俺とくーで潜ってみようかと思う。…何かしらの情報があるかもしれないしな。外で散策する時は三人一組で行動してくれ」
さてさて、面白くなってきたな。