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Happy Hand  作者: 紅龍
12/25

初日終了

 報告会が終わって、夕食時。

「メールが本当なら、大変なことになってんじゃないか?」

「本当だよ。くーが予言通りなら過激派に襲われているときに伊豆たちが、助けに来てくれるって言ってたじゃん」

「確かにな。でも、俺たちの予言を知っている巫女が何処かにいるんだろ?」

「どこかにな。くーには分からないって」

「そうか」

 図書室で飯を食べるって、本来ならいけないような気もする。

「そういえば、くーの世界には魔人しかいないのか?」

「もくもく。…龍神族、獣人族、人間族、妖精族、魔人族、エルフ、天使族かな」

「天使がいるなら悪魔は?」

「魔人の分類にはいるかな~」

 なるほどな。七つの種族…ん?

「勇者と同じ数」

「うん。七人の勇者はどれか一つの種族の加護を得ているって聞いたよ?」

 ふむ、どれか一つの加護を得ているのか。

 にしても、よく食べるな。その体のどこに三人前の食事が入ってんだ?

 もしや、その栄養はすべて胸にいってんじゃないだろうな?


「さて、俺たちは行動を始めるから」

「頼んだ。一応、俺とくーが起きてるからなにか問題が起きたらメールをくれ」

「分かってるよ~」

 俺とくー、行動を開始する石切と早河以外の三人には寝てもらった。魔法を使う人間は寝不足は駄目らしい。くーがそう言っていた。

 さて、起きてる間何してようかな。

「ごろごろ」

 …だからお前は猫なのか?

 しゃーない。図書室のPCで何か調べられないか見てみよう。本当は、PC室で確認したかったんだが、付けられているんじゃ諦めるしかないだろうなぁ。

「これなぁに?」

「パソコン。いろいろな情報が載ってる」

「すごいね~。こっちの人間の文字って分かりずらいのよね~」

 そうかな?英語とかより簡単だし。…異世界の住民に言っても分からないけどな。

「…(・□・)」

 固まってる。

 なでなで。サラサラでさわり心地いいな。

「むぅ。たくの意地悪」

 そう言いながら俺の膝の上に頭を乗せるでない。…魔王って甘えん坊が多いのか?

「すぅすぅ」

 ……寝てるし。しゃーない、布団に運ぶか。


 くーを布団に入れて、俺はベランダに出る。

「いつものつまらない日常が、ひょんなことに非日常になってしまった」

 明日から俺たちは何と戦っていくのだろうか。…それを知っているのは七人の巫女と神様だけ。

 今のところ、石切たちからのメールは無い。このまま、問題なく調査を終えてほしい。…綛里と連絡がつかなくなったな。生きているといいな。

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