夕飯の手伝い
「ガチャ。」
部屋に入ると、そこには窓から入る太陽の光が照らしている机があった。教科書はそろっているみたい。筆記用具もある。バッグもあるので、とりあえず学校には行けそうだ。
それから、ベッドに腰をおろした。
すると、部屋にリボンが入ってきた。楽しそうにシッポをふっている。
リボンと一緒に、物を置く場所などを確認した。
あとから、母や姉に手伝ってもらい、外の周りの目立つ建物を確認した。
ふと見上げると、きれいな水色だった空が、あかね色に染まっていた。そして5時をまわった。
家に入りソファーで休んだ。すると、母がしゃべりだした。
「さくら。夕飯作って。」
「はぁい。」
姉の返事は、いつもの事のようだった。
夕飯は何だろうな。私も手伝ってみようかな。
そして、台所に向かった。母と姉はとりかかるさいちゅうだった。
「お母さん。私も手伝っていいかな。」
「あら、ありがとう。じゃあ・・・野菜を切ってもらえる?」
「うん。」
「それじゃあ一番下の野菜かごからにんじんとタマネギとジャガイモを取って切ってね。」
「うん。」
私は、言われた通りに野菜かごから材料を取り出しまな板に置いた。
軽く水で洗い流し皮をむき始めた。
まずは、にんじんに手をかけた。
はじを切ってゴミ箱に捨てた。そして縦に切り横に切る。
するとオレンジ色の分度器のような形になった。
そして、ボウルにいれた。
次はジャガイモだ。
芽は包丁のはじを使いながら掘るように切った。
それを捨てて、石のような形に切った。
そして、にんじんと同じボウルに入れた。
最後にタマネギを切る。
半分に切った。
「シャキ。」
いい音・・
次に細かく正方形に切っていく。
少し目がしみてきたががまんして切り終え、にんじんとジャガイモの入ったボウルにいれた。
そして母に声をかけた。
「お母さん、切り終わったよ。」
「早いわねー。ありがとう。じゃご飯ができるまで少し休んでていいわよ。」
「うん。」