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明かり

作者: 藤村美紀

そんなにずっと前からじゃないけど、

きみのことをみていた。


きみの良いところ、


きみの可愛いところ、


きみのまだ未熟なところ、



きみのがんばってるところ。



がんばるきみがキラキラしていて可愛くて、この笑顔をいつまでも見ていたいと思った。

きみと初めて目があったときのことは、今でも大切な思い出だ。


きみの笑顔は、無垢で素直で、でも顔の形からくる美しさがあって。

まさに「天使のような笑顔」。

大人でもない、子どもでもない、この時期だけの奇跡。



でも、時は止まらない。



きみは大人になっていく。


流した汗と涙が、いまのきみを創っていく。


言われたことをやるだけじゃない、自立したきみは、なにを思い、誰を想うのか。

当然ぼくに知るよしはない。



だから。

きみの下した決断は、衝撃的なものだった。

いつまでも、きみはきみらしく笑ってあの場にいるのだと、そんな半ば夢のようなことを、真面目に思っていた。

きっとぼくだけじゃない。きみを知るほとんどの人はそうだったろう。

きみが想っていたのは、ぼくじゃないのか?



でもぼくらはその決断を受け止める。

なぜならきみの下した決断だから。

ほかの誰でもない、きみの下した決断だから。

きみがその答えにたどり着くまで、どれだけの葛藤があったのだろう。

きっと、悩み、苦しみ、ときには涙も流しただろう。

それがわかるから、ぼくらはきみの下した決断、ひいてはきみを受け止める。

きみはぼくを想っていなかったわけじゃない。深く想った末の決断。



きみの存在は、思い出では終わらない。

あのひかる笑顔に、存在感に、何度救われたことか。

きみの発言とか、考え方は、今のぼくをつくる糧になっている。

なにより、きみがいたあの日々は、いまでもぼくを支え、道を照らす大事なものだ。


好きだ。

大好きだ。

いままでも、これからも。

ぼくを支え、励まし続ける


あかり。



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― 新着の感想 ―
[一言] 旅立ちでしょうか?読ませて頂いて、とても温かくてすがすがしい気持ちになれました。 有り難うございました!
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