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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

神様ありがとう、ラ○○ルに遭わせてくれて……いや、ロ○ット・ラ○ーンかな?

作者: HasumiChouji
掲載日:2025/11/17

「お前さあ……SNS中毒にも程が有るだろ。こんな電波が、ちゃんと届くか判んない場所ぐらいスマホしまえよ」

「そう言うけどさぁ……」

「大体、お前、また炎上しただろ? いい加減、SNS断ちしろよ」

「おい、馬鹿を馬鹿にする事の何がいけねえんだよ?」

「そりゃ、お前は『かわいそうな熊を殺すなんて』系の馬鹿を馬鹿にしてるつもりだろうけどさ……九州には野生の熊は居ないんだぞ」

「おい、九州人が『かわいそうな熊を殺すなんて』系の馬鹿を馬鹿にしちゃいけないのかよ? 何だよ、そのポリコレ? 何だよ、そのコンプラ? 何だよ、その言論統制?」

「だから、俺達は『熊が人里に出る』なんて他人事だから、お前ん中では『かわいそうな熊を殺すなんて』系の馬鹿を馬鹿にしてるつもりでも、ホントに熊が出てるよ〜な所に住んでる人達には、結局『あ、こいつ、安全圏から他人事として面白がってるな』ってのを見抜かれちゃうんだよ。特に、お前みたいな無神経な奴は」

「はぁ? 俺のどこが、無神経だよ?……あ、ちょっと待て……」

「何だ?」

「小便したいから、車停めて」

「……たく、じゃあ、スマホ持ってけよ」

「いや、電池が残り少ないんで、LEDライト使うの勿体ない」

「阿呆か? 自分の身の安全より、SNSの方を優先するのかよ?」

「え〜、でも、お前、自分で言ってたじゃん。九州には野生の熊は居ないって。こんな山道でも大丈夫だよ」

「やれやれ。……。…………。……………………。遅いな、何やってるんだ?」

「ぎゃああああ〜っ‼」

「えっ? おい、何だ?……って何だよ、あれッ⁉」


 その峠道に停車していた車に乗っていたと見られる2名の若い男性を殺害した大型生物の正体は、長らく判らなかった。

 だが、半世紀以上経った現在でも解決策が見出せていない問題、タヌキ・アナグマ・野性化したアライグマなどが、九州において絶滅したツキノワグマの生態学的地位(ニッチ)を占めるべく大型化していった事例の、最初の発見例の1つというのが学問上の定説となっている。

 また、現状、タヌキ・アナグマ・野性化したアライグマなどが九州において「絶滅したツキノワグマの生態学的地位を占める単独行動タイプの少数の超大型個体」と「絶滅したニホンオオカミの生態学的地位を占める群れで行動するタイプの大多数の小型だが凶暴な個体」への分化が更に進行していると見られている。

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