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12.吸血鬼との約束、飛龍の親友、白玉への恋心

白玉と飛龍の絡みがあるep13もご覧ください。


東の大国、白銀の国の国境


「養子殿は10歳。幼いのですね。それは心配だ」

飛龍は齢い三千の吸血鬼、椋鳥むくどりに同情しながら、冷静に考えた。


緑の炎が殺そうとした人間を、龍界が助けたら国際問題になる。しかし、この吸血鬼の意見を拒否しても養子を守る為に無茶を起こすのは目にみえている。椋鳥むくどりは龍界の結界を破って息子を助けに行く。


「俺が龍界の結界を破ったら、

龍界と鬼界が戦争になる。

言いたかないが、アンタの父親の雅麟がりんが鬼界の神巫、吸血鬼ハイドランジェアを恋人にして龍滅大戦を起こしてからニ界は冷戦状態だ」

椋鳥が苦い声をだす。


飛龍の父、雅麟は、妻と側室がいながら兄と近親相姦の関係があり、さらに吸血鬼を恋人にした。

彼の強欲は有名だ。


ゆえに、龍界と鬼界の関係は穏やかではない。


「私は、父が起こした龍滅大戦を二度と起こさないよう、戦争の賠償条約の一つとして人間界の白銀の国の軍部で働く一定期間の任務を義務付けられてます。」

飛龍は息を一つ吸い吐き出して、決意するように話す。


「休暇と称して龍界にいくのは可能です。養子殿が自力で龍界から人間界に戻れるようお助けします」

彼の言葉に強い響きがあった。


飛龍は、父の愛に恵まれなかった分、親子の絆をみると助けずにいられない。


「ありがとう!恩にきる!

吸血鬼が龍族に無理なお願いをしてすまない。養い子は、『共感覚』と言う特殊な体質を持っているから、非常に生きにくいんだ。

ただ、封印をといたら黒龍雅麟より強い。気をつけてくれ」


椋鳥が大きな羽をたたみ、小さくなりながら

深く深くお辞儀をした。


「椋鳥殿。お子様は私が責任を持って、人間界に戻すように手配します。事態は複雑なことになって居ますので、時間がかかるのはご了承ください」


飛龍が椋鳥に優しく語りかける。鬼界と龍界の関係はけっして穏やかでない。

だからこそ、子を思う親の気持ち寄り添いたいと思うのだ。


「ありがとう。俺は代償に何を差し出せばいい」

涙を浮かべる椋鳥に飛龍は答える。


「ニ界の平和を望んでください。

椋鳥殿は、軍に何を聞かれても答えないでください。国境に吸血鬼を立ち入れることは厳禁なので。罰則は私がうけます」


椋鳥が兵舎の上空で騒いでいたのは周知の事実。これを曲げるのは飛龍の負担になるのは確実だ。

「あんたは、噂通りに本当にいい奴なんだな」

「私は親子の情に弱いのです。父と上手く関われませんでしたから。けれど祖父から沢山の愛情を貰ってます」

では、お気をつけてと飛龍はくるりと、椋鳥に背を向けた。


椋鳥は、飛龍の後ろ姿に深く一礼をする。

「本当にありがとう」

椋鳥の感謝が風に乗って聞こえた。


椋鳥と別れると飛龍は今回の事件に、素早く対応をした。時期をみて東の白銀の国の軍部に休暇申請をいれる。

予想通り、休暇申請を取るのにタントラ枢機卿の邪魔が入り中々手間取った。飛龍が龍界に戻る理由が察しがついていた。

そこに父である黒龍雅鱗から珍し文が届いた。

「四島の混乱を収めよ」


簡素な字で命令だけが書いてある。血の繋がった子を駒と見ている、あの父親らしい。しかし、その文には珍しい絵柄の煙草が添えられていた。

「白玉……ジェームズ。お前が呼んでいるのかい」

飛龍は龍界で使う漢名でなく、親友の幼名を口にした。

飛龍も人に言えない恋をしていた。

彼は同性の親友が好きだった。あの父親の子である。龍は長命である。飛龍は100年以上、その気持ちを隠した。

この物語は大福の白銀の国物語と関係があります。

※白玉と飛龍の絡みがあるep13もご覧ください。

二人は淡いBLの関係でありました。

龍界では同性婚は許されず、白玉は政略結婚をします。(二人の関係にきずいた白龍八潮によって)


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