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白い花が咲いた

作者: 武田道子

白い花が咲いた



白い花が咲いた

赤い花が咲いた

黄色の花も、紫の花も

水色の花も、オレンジ色の花も

それぞれ美しく咲いた

それぞれの個性がキラキラと光っていた

人はどうして自分の色ではない色の花を咲かせようと喘ぐのだろう



私は自分の色を知らない

白い花、香り高くそそとして

赤い花も華やかで素敵

黄色の花は溢れる太陽の光でキラキラと

白銀色は神々しく月見草

紫は真夏の朝早くにくるりと捩れがほどけた

朝顔

水色の花は勿忘草

オレンジは熱帯地に燃える陽

憧れはどこまでも私を誘い

憧れが私を何色ともつかない色に仕立てた



それは白い花でも赤い花でもなく

黄色でも紫でも水色でもなく

ましてや決してオレンジなどではない

ただの花

咲いて、背伸びをして

わたしの色は、わたし色

咲けたことだけで満足できる

そんな大人になりました



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