7話 恐怖に立ち向かう剣
大分遅れました。
「お疲れ様。部屋で休んでくると良い」
「...るな」
友達を殺させておいて『お疲れ様』?
お前は何を言っているんだ?
「どうした?ドアは開いてるぞ?」
「ふざけるな!!【原初の型】!!」
『紺碧の剣』に雷を纏わせ瞬時に高みの見物をしている奴のいるガラス張りの部屋を叩き割る。
ガラスの破片が体をかすめるが気にしない。
【原初の型】は満月の日限定で使うことができ無数の強力な技を出せるようになるが、通常の技が出せなくなる技である。
「おやおや。」
「その余裕顔!!直ぐに叩き潰す!!」
炎を纏わせ左側から首を狙うが、少し後ろに下がられて避けられる。
振り切った瞬間に背中で左手に逆手で持ち替えて再び首を狙うが、まるで読んでいたように放たれた膝蹴りに直撃し訓練所の壁に激突する。
「っ!?」
直ぐに体制を立て直そうとしたが、奴が私の目の前で既に何所からか取り出した漆黒の刀を振り下ろしていた。
ギリギリで受け止め、右に逸らしたあと、逆手に持ち替えて飛び上がりながら切り上げるが...
「おっと」
ひらりと避けられた。
「チッ!」
上空から全体重を乗せてかつ上下から魔法で風の刃を放つ。
【原初の型】!!
言う必要はないが言いたい気分だった。
斬撃は全て奴に打ち込まれた。それにより奴は粉々になった。
「勝てた…これで美奈の敵は取れた…よね?」
そう安心した次の瞬間、何かが私の後頭部に当たった。
かなり強く当たったらしく私意識は闇に落ちて行った。
「いやはやこれまでの実力とはね…」
私は倒れているhirokiを見ていた。
「こういう時のためのクローンなのさ。マナ、こいつを隔離室に入れておけ。」
「分かりました…」
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