26話 それぞれの九日間 by咲希 ②
~三日目~
冒険者の仕事をしてみた。
詳しくは海斗編にて。
~四日目~
図書館で調べ事。
詳しくは舞編にて。
~五日目~
「燃え上がれ!!」
一言告げるだけで『紺碧の剣』が燃え上がる。
巧剣『追刃』
この状況から放たれる飛ぶ斬撃は炎を纏う。
飛んだ斬撃は標的を…ゴブリンの群れを上下に分断させる。
ゴブリン…この世界での雑魚の象徴だ。緑色の鬼のような見た目で額には一本の角があり、棍棒を持っているが、スライムよりも弱い。
単体ならば、と注釈がつくが…
「…弱い。」
訂正、私が強すぎるのだ。
さっき与えた攻撃はオーバーキルである。
「まあいっか。とっとと帰ろう。」
私はゴブリンに近づき、討伐の証拠である角を回収する。
小さい袋がパンパンになるだけの量が集まった。
そして袋を《無限収納》で仕舞い、帰路につく。
◇◇◇
「確認が終わりました。こちらが報酬になります。」
冒険者ギルドに帰り、受付でステータスプレートと角が入っている袋をを渡して五分後、討伐報酬を貰った。
銀貨一枚、銅貨だと千枚だ。ゴブリンの角は一本銅貨五十枚だから…二十本か。
この世界の硬貨は全て純金、純銀、純銅だ。そして厚さは二ミリメートルだ。なのに錆びないし、曲がったりしない。
…謎だ。
そんなことを考えながらギルドを出ようとすると、
「まて!!リベンジさせろ!!」
一人の大柄なオッサンが私の前に立ち塞がった。
…頭が輝いてますね。物凄く似合っています。
「いいですよ。やりましょう。」
私は近くの椅子に座り、机に肘を付ける。
オッサンも対の位置にある椅子に座り、机に肘を付け、私の手を握る。
そう、腕相撲だ。割とどんな世界でもあるのかもしれない。
周囲を見回せばギルドにいるほぼ全ての人が右腕を押さえていたり床に倒れている。
全員私に腕相撲を申し込んで返り討ちにあった人である。
「いつでも始めていいですよ。」
「余裕だな。」
◇サイド:オッサン
(これでこいつの手を触るのは二回目だな…武器を触った事の無い女の手と一緒だ。だが…さっきやったときは瞬殺だった。こんな細い腕で長時間同じ力を出せる筈が無い。なら初撃を耐えれば勝てる。)
俺は手首少し手前に傾けてから一気に押しにかかった。
◇サイド:咲希
自身の腕に少し力が加わった瞬間に全力の五十分の一の力で押し返す。が、
「なるほどね…」
オッサンは手首を手前に傾けていた為、第三間接が机に付いていない。
私が腕相撲をする時の勝敗の決め方は、『相手の第三間接が机についたら自身の勝ち』である。
まぁここから自分の手首を回して相手の手首をグリグリしたら割と勝てるが…
お?段々と押されて来た。あんた攻撃力80越えなのね…
そのままゆっくりと返されて元の体制に戻った時、オッサンは勝ちを確信した顔だったので、更に少し力を入れて思いっきり押し返す。
バンッ!!
「あ…私の勝ち」
机に思いっきり叩き付けた時に骨が折れる様な音がしたが、気のせいだろう。
うん。取り敢えずオッサンに言えることは一つ、慢心、ダメ、絶対。
かなりどうでもいいが私は左利きである。
私はゆっくりと立ち上がり、ゆっくりと冒険者ギルドを出て城に帰った。
~六日目~
「…見た目は可愛いんだけどね~」
私は今、スライムを『紺碧の剣』でツンツンしている。
スライム…全長一メートル、水色のゼリー状の生物(?)であり、中心にある青色の核を抜き出すか破壊すれば倒せる。
核を取った後のゼリー状の物は食べてもよし、美容によし、枕によしの優れものである。
「ただの突き~」
スライムが攻撃をする前に核を貫いて倒す。
本来スライムは物理攻撃が効きずらく魔法で倒すのが普通ではある。私みたい圧倒的なステータスがあればある程度無視は出来る。
スライムは核が無くなった後も形が崩れることはない。何故?
取り敢えず、スライムを十センチ角に切り分けて《無限収納》でしまっていく。
「さてと…帰りますか。」
「た、助けてくれ~!!」
帰ろうとしたら悲鳴が聞こえてきた。男の悲鳴に需要は無いと思う…
私が悲鳴が聞こえたほうに目を向けると、一人の男がスライムに捕まっていた。
スライムの攻撃を受けたのだろう。
スライムも攻撃方法は体から触手みたいな物をを出して対象を捕まえるのだ。クリオネの捕食シーンに近い。
捕まった後は衣服類、皮膚、筋肉、その他諸々、骨の順番で徐々に溶かされていくのだ。
因みに全て溶かさないと次の物が溶けないとか言うよく分からないことになっている。
功剣『桜花纏雷』
一瞬でスライムの核を斬り、そのまま去っていく。
◇◇◇
「確認が終わりました。こちらが報酬になります。」
昨日と同じだね。強いて言うなら待っていた時間が少し長かったぐらいだ。
銀貨四十五枚枚、1000立方センチメートル辺り銅貨五十枚だ。スライム一体が約1000000立方センチメートルの為、本来なら銀貨五十枚もらえるはずだが、少ないと言うことはスライムが少し小さかったのだろう。
切り分けた時に数を数えていなかったから詐偽られている可能性も無い事もないが、ここはギルドである。その点は問題ない。仮に詐偽られていてもお金が欲しい訳では無いから何の問題もない。
城に帰る前に喫茶店に寄って『スライムゼリーパフェ』を食べた。
味?食感?ソーダ味のゼリーと同じですよ。食レポ終わり。
そのまま帰還。
なんか響が厨房でシェフ達に料理を教えていた。
お久しぶりです。望の過去編を除けば約一ヶ月ぶりですね。
遅れた理由は話が思いつかなかったのと、中間テストがあったからです。
出来れば週一投稿したいんですけどね…
まぁあらすじに『のんびりまったり投稿』て書いていますけどね。
話は変わりますが、望の過去編は読みました?
投稿してからPVがほぼ無いんですよね。
因みに特異点はまだ全部考えていません。
それではまた次回。
読んでくれてありがとうございます。
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