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狂者達の物語  作者: 下南
ニ章 一つ目の物語 魔王以外異様に弱い魔王軍
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23話 ギルドにて

「ちょい待て待て、行くな行くな。」


私達が冒険者ギルドを出ようとした時に後ろから話しかけられた。

私達は「なんだ?」と思いながら振り返ると、そこには大剣を背負ったオッサンが立っていた。

ソラは今にも「ウゲッ」と言いそうな顔である。


「あら。ギルドマスターじゃない。生きていたのね。」

「おっ、第二女王様じゃないか。今までどこに行ってたんだ?」

「ちょっと遠くにね…」

「深くは触れないでおくよ…そんなことより、何で実力検査をしない?まだ女王様二人もやってないしよ。」

「えっと~その~」


マナがギルドマスターと少し話した後直ぐにソラに聞き始めた。


「さっさと言え。」


物凄く冷たい声で言ってきた。ソラの肩が『ビクッ!!』っと震える。


「ぼ、冒険者の皆さんの自信が無くなると思ってですね…」

「…ん?どういう事だ?」

「こういう事よ。」


そう言ったマナの手には九枚のステータスプレートが握られている。私達は直ぐに自身のステータスプレートを探すが何処にもなかった。つまり、今マナが持っているのが私達のステータスプレートだ。

それをギルドマス…長い!!ギルマスに見せている訳で…

ギルマスは何度も目を擦ったり、瞬きをして、


「これって…本当か?」


若干震えた声で言った。


「本当よ。まぁ完全に引き出せてはいないだろうけど…」

「そうか…まぁ、うん。行って良し。」


ギルマスは遠い目で言った。


「それでは失礼しま~す…」

「おっと女王様、あんたは絶対に残って貰うぞ。」

「ご勘弁を…」

「断る!!」


そうしてソラはズルズルと引きずられて奥の扉に連れていかれた。


「あれが第一女王の扱いなのか…」

「あ~何というか…女王としての威厳はそこまで無いっぽいね。」


響と愛理がそんな会話をしていた。


「それじゃあこれは返すね。」

「そういえば…」

「いつの間に…」

「取った?」


マナが私達にステータスプレートを返してきて、私達は疑問をぶつけた。


「《影に住むもの》の効果よ。」

「納得…」


あの~舞さん?なぜ納得出来るので?


「ステータスプレートは画面を一タップしたら消えるからね。ダブルタップで簡易表示か詳細表示かを切り替えれるわよ。後、自分のステータスプレートを起動できるのは自分だけだからね。」

「簡易表示と詳細表示ってなんですか?」

「詳細表示は今の状態で、簡易表示は名前、年齢、種族だけが表示される状態よ。」


その後、色々としゃべっていたらソラが力尽きた顔でこちらに戻ってきた。


「うぅ…ひどい目に会いました…」


何があったのやら。

そんなこんなで私達は城に帰ったのであった。

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