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狂者達の物語  作者: 下南
一章 始まりそして脱走
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15話 そして

赤髪ぼさぼさ髪→(れん)

金髪ロング→(かなで)

茶髪ロン毛→海斗(かいと)

茶髪ポニテ→愛理(あいり)

金髪ツインテール→(まい)

「“私の世界”ね…」

「魔法が使える時点でお察しだけど…」

「どのゲームでもカンストしとけば魔王は雑魚だけどな。」


響、愛理、漣が言う。

魔王…魔王ってなんだ?魔の王…魔の意味は人をまどわし、災いをもたらすもの。化け物。 人を物事に熱中させるもの。不思議な術。などで、王の意味は国の君主、最も力のある者。第一人者。

…なるほど。魔王は最も力のある化け物か…


「一応言っておくけど選択肢は私に協力するか、アイツに協力するかの二択だからね。」


マナがウィンクを付けてそう言った。きっと最後に★か♪がついているんだろうな…


「ついでに言うと私に協力しなかったら強制的にアイツの手駒になるから注意してね。ちなみ今は隔離されている子がいるけどその子は私に協力してくれるよ。」


シレっと爆弾を投下していく。


「選択肢無い…」

「隔離って何をやったのよ」


奏と舞が言った。


「選択肢ならちゃんとあるわよ?アイツに付いて行…」

「「「「「「「それだけは絶対に無い。」」」」」」」

「凄い食い気味にいうわね…私も嫌だけど。」


全員が一斉に食い気味で否定するからマナがちょっとだけ引いていた。


「隔離されている子は…アイツを一度殺したからよ。経緯は本人から聞くべきだとは思うけど。」

「あ?殺したってアイツは生きてるぞ?経緯は置いとくが…」


海斗の言葉に皆が頷く。


「クローンよ」

「クローン?クローンは国際法で禁止されてる…それを言ったら人体実験もだけど。」


私が最もな事を言う。この二つはかなり昔から法律で禁じられているのだ。


「今さらね。とにかく、クローンを一体殺したぐらいではアイツに損失はない。やるならこの施設ごと潰してアイツの本体を殺すしかない。」

「そうか…でも俺にはアイツがどうなろうが関係ないな。次だ。俺らについて話して貰うぞ。」

「私の目的にはアイツの討伐もあるけど…それは強制じゃないからね。来るのは2人になりそう。」


響が本当に関係ないとばかりに言った。それにしてもマナが最後にボソッと何かを言ったがなにを言った。のだろうか?


「あなた達についてね…じゃあ今から1年と半年以上も前の話だけど。日、米、英の三カ国から合計で一万人近く誘拐された事件を知ってる?」

「知っているわ。その話題が出てくるって事は…」

「アイツがやった事。そしてその中で“無事”に生き残ったのが一人。」

「その子が今隔離されていると…」


愛理と漣が返す。


「その一年と四ヶ月後、日から2000人が追加で此処に連れて来られた。そして“無事”に生き残ったのが七人。」

「それが私達…」


奏が苦虫を噛み潰したような顔で言う。


「生き残った八人は全員異常な力を与えられた。それこそ一人で世界と渡り合えるだけの…」

「死んでしまった子は?」


私が聞く。話を聞く限りでは一万二千人以上が死んでいるのだ。


「“無事”に生き残らなかった者のエサになってるわ。」

「無事に生き残れなかった者って?」


舞が言う。


「人としての原型を留めていない奴だったり、知性も理性もない獣みたいな奴だったりと様々ね。9千体位はいるわよ。」

「うへぇ~アレの事だったのかよ。」

「アレが人間か…思った以上に何も感じないか。」


海斗と響がそう言った。


「アレってなに?」


私が疑問をぶつける。人間誰しもアレ、コレ、ソレでは伝わらないのだ。


「明日になれば分かるわよ。」


愛理が苦笑しながら言った。


「あ、そうそう貴方達は今日から自由行動よ。ただし、暴れないでね。」

「暴れたら…隔離?」

「ちょっと!!0番体の訓練はないの?」


奏と愛理が言う。


「そうよ。訓練は無いんじゃなくて必要無いのよ。」


パンッ


その言葉と同時にマナが手を叩いた。


「話はお終い。それじゃあ自由に過ごしてね。」


その言葉と同時にマナの姿が消えた。


「どうする?」


私達は顔を合わせるだけだった。
















「咲希…あと30日で出れるわよ。」

「やっと、かな…もうすぐ2年。ほとんど寝ていたけどね。」


マナの言葉に対して咲希が苦笑する。


「詳しい事は20日後に言いにくるわ。それまでは大人しく素振りでもしておいてね。」


マナはどこからか『紺碧の剣』と『白夜』を取り出し咲希に手渡した。


「分かったよ。……バレないでよ?」

「大丈夫よ。」


そう言い残してマナは部屋から出て行った。

読んでくれてありがとうございます。

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