8話 一つの始まりの終わり
「ここは?」
私は灰色の天井を見てそう言う。
「隔離所よ。おはよう咲希ちゃん。」
体を起こして、声がした方を見る。
「おはよう?マナ…何で檻の中にいるの?」
声がした方を体を見たら、檻の中でマナが椅子に座って何かの本を読んでいたのだ。
「逆よ貴方が檻の中にいるの。理由は分かるよね?」
「?」
分からなかった。目覚める前の事を思い出してみるが、
(確か美奈を殺して…それから?)
思い出せない。まるで霧がかかったように記憶にもやがかかるのだ。
「何が…あったんですか?」
「はぁ…」
私がそう聞くとマナは頭を押さえた。
「貴方暴走してアイツき斬りかかったのよ」
「…え?」
暴走?満月の日は戦闘意欲が物凄く湧くが暴走と言われるほどではないし、記憶が無い何てこともなかった。
「多分怒りが加わったからでしょうね。」
そう言いマナは本を閉じた。
「まぁあと186日間はそこで過ごして貰うけどね。後、刀は私が預かっておくから。」
そう言い残し彼女は扉を開け部屋を去って行った。
部屋に一人残された私は………何もする事が無い。
「まぁ186日後には出れるらしいし…」
私はベッドに体を倒して目をつぶった。
何もする事がないなら寝ておけばいいのだ。
さっき起きたばっかりなのに眠気が直ぐにやってきた。
そして私の意思は深い闇に落ちって行った。
次に本当の意味で起きるのは185日後だろう。
なんか短い…
取り敢えず一章咲希編終了です。中身は……気が向いたら書き直すかも知れません。
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