#98 何で私が?
1日目の夜、優弥はホテルにいた。
部屋は千秋、静香との3人部屋。
優弥はお風呂から出てタオルを探そうとした時、ベッドに寝転がっていた千秋が叫んだ
「あ!!」
『どうしたの?』
優弥が聞くと千秋は静香の持っていたお菓子を食べながら答えた。
「班長会議の内容奏太に聞くの忘れてた」
『何してんの、副班長のくせに』
「めんどくせーもん」
『んで、どうすんの?』
千秋は優弥の口にお菓子を無理矢理突っ込んだ。
「優弥聞きに行って来い」
タオルを取ろうとしていた優弥の手が止まる。
『はい?!ちょ、タオル・・・』
「ほらほら!早くしないと先生見回りにくるだろ?!」
千秋は優弥の背中をぐいぐい押した。
『いや、自分で行ってきてよ!』
「めんどくさい!」
とうとう部屋から無理矢理追い出されてしまった。
『めんどくさいって・・・ていうかタオル・・・』
優弥は奏太と竜と叶のいる部屋をノックした
「はいはーい♪」
中からスウェット姿の竜の声が聞こえてきて、ドアが開く。
「あ、ゆーやん♪どしたの?入ってはいってー♪」
『あ、ちょ・・・』
竜に無理矢理部屋に入れさせられた
中に入ると、1番壁際のベッドの上でジャージに身を包んだ叶が荷物整理をしている。
「どったのーん?」
竜は3つあるうちの真ん中のベッドでくつろぎながら優弥に聞いてきた
『あ、奏太は?』
「奏太は今入浴中よー♪」
『じゃあ、今日の班長会議の・・・』
刹那、お風呂場のドアの開く音が聞こえた。




