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Love Addiction  作者:
91/171

#91 懐かしい人々。

すっかり寝てしまった優弥を竜と奏太で何とかソファまで運んだ。

その優弥はソファで小さくなって眠ってしまっている。

しばらく喋っていると時計は夜の10時をまわっていた。

千秋は残っていたケーキを食べながら喋っている。

「もう3年生かー。実感無いなー」

「まぁ、うちの学校クラス替えないからねー」

静香が叶と片付けをしながら答えた

何故主役が片付けているのだ

「優ちゃんもその状態だし、そろそろお開きにする?」

静香の提案に皆が賛成し、片付けを始めた

「おい、優弥。帰るぞ」

奏太は優弥の頬をぺちぺち叩いた

『うにゅ・・・』

奏太は優弥の前でしゃがみ、おんぶの体制になった

優弥は奏太の背中にしがみついた


帰り道、奏太は優弥を背負いながら歩いていた

その時、なんとも懐かしい人物に遭遇。

麻衣とけんけんがコンビニの袋を持ちながら前方から歩いてきていたのだ。

けんけんが楽しそうに麻衣に話しかけていた

「でねー、その時にさー・・・あ!」

向こうもようやくこちらに気付き、奏太の目の前で立ち止まった

「奏太先輩!!!!」

いきなりけんけんに叫ばれた

「・・・何?」

「あれだけ優弥先輩泣かせておいて!!今更なんですか!!2人でラブラブ歩いちゃって!!!」

なんだかいきなり怒鳴られた。

麻衣は必死にけんけんを止めている。

「ちょっと、うるさいって!夜中だよ?!」

「・・・・・・泣いてた?優弥が?」

奏太は幸せそうに眠る優弥を見た

「ごめんね、奏太君。ほら健吾、こんな夜に叫ぶと近所迷惑でしょう?!」

麻衣が奏太にあやまりつつも大声でけんけんを叱っていた

その後は兄弟喧嘩をしながら去っていった

あの兄弟喧嘩も十分近所迷惑だと思うのだが。

そんなことより。

「・・・泣いてたって・・・いつ・・・・?」

『むにゃ・・・』

奏太は再び歩き出し、呟いた

「・・・・・・ごめん」

自分でも見当はつく。

おそらく悠希のことでいろいろとごちゃごちゃしていたときだろう。

でもこんなにも本格的に優弥に謝ったのは数年ぶりだったので自分でもだんだん恥ずかしくなってきた。

奏太は家へと向かう足を速めた。

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