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Love Addiction  作者:
83/171

#83 割り込む・・・?

悠希と一緒に図書室へと向かってきている奏太を見て、優弥は思わず呟いた。

『奏太・・・』

「・・・もう帰りますね」

けんけんは静かに微笑んで図書室から出て行ってしまった。

『あ!ちょ、けんけ・・』

そんなことをしている間に奏太と悠希は図書室に入って来た。

思わず優弥は本棚の影に隠れる。

「ごめんね、奏太君。こんなところに呼び出して」

「・・・別に」

悠希と奏太の声がはっきりと聞こえる。

「えと・・・昨日の返事、聞きたくて」

(返事・・・?やっぱり品浜さん昨日告白したんだ・・・)

『・・・・』

ふと、優弥は千秋の言葉を思い出した。


"んなもん、その2人に突っ込んで行って割り込めばいいじゃん"


『そんなこと、出来るわけない・・・』

そんな言葉が、頭に繰り返し流れてくる。

『でもっ・・・』

気付いた時には優弥はそこら辺にあった本を投げつけていた

『あ・・・』

本は2人の間をすり抜け、壁に当たって落下した

「何?!」

「?」

驚いた2人は、優弥に気付く。

優弥は手を強く握り締めた。

(大丈夫。奏太を信じるんだもん・・・)

心の中で何度もそう言い聞かせ、優弥は静かに口を開き、喋り始める。

『・・・私じゃもう・・・だめなの?』

わかっている。全部、悪いのは自分だ。

奏太を信じないで、あんなたった1枚の写真で奏太との関係もこんな事になってしまって。

「・・・・・お前気付いてないのかよ」

奏太からは、よく分らない返事が返ってきた

『へ・・・?』

「優弥、コイツの手押さえとけ」

奏太が悠希を指さした。

久々に奏太に呼ばれたという感動に浸る暇はなく、優弥は指示通りに悠希の後ろにまわって悠希の両手をつかんだ。

『・・・・・つかんだよ・・・?』

「ちょ・・・何?!」

悠希が抵抗するので優弥は力を強めた。

『・・・何するの・・・?』

優弥と悠希の声など聞こえないかの様に、奏太が悠希に近づいて制服のボタン一つ一つ、外していった。

「ちょ・・・奏太君?!」

『奏太!!何してんの!!』

そんな2人の言葉は無視して、奏太は次々とボタンを外していく

「・・・」

制服のボタンが全て外されると、奏太は悠希のシャツを思い切り捲り上げた

『ちょっと、奏っ・・・・・・』

優弥が目にした悠希の上半身は、全く凹凸の無い体だった。

それはまるで、男の子―・・・。

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