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Love Addiction  作者:
61/171

#61 ピンチ。

翌日。教室の雰囲気は昨日よりも更に暗かった。

優弥は教室の隅で一人で怪しげに体育座りをしている静香の元へ近寄った。

『おはよ。静香、まさかほんとに別れたの?』

「うん!もういいの!!」

呆れた様子で千秋もやって来る。

「・・・何この雰囲気」


4限目の体育が終わり、更衣室。

奏太と竜はもう着替えを終えているが叶だけがぼーっと突っ立っていた

「カナ、どうしたんだよ」

「どしたのぉー?」

奏太と竜が声をかけると叶は急に喋りだした。

「別れた」

叶の一言で奏太と竜の動きはぴたりと止まる。

そのまま叶はどんどん暗くなっていくので仕方なく奏太は叶を無理矢理着替えさせた。

「別れたって・・・静香と?」

「えぇ?!なんでぇー?」

そう叫んだ竜の疑問に叶は寂しげに答える。

「ほんとに好きでいてくれてるのかわかんなくなった、だってさ」

「何?カナは静香のこと嫌いなの?」

「そんなわけないじゃん・・・」

その時突然更衣室のドアが開いて2人の同じクラスの男子が勢いよく入ってきた。ちなみに名前はうろ覚え。

突然入ってきた男子2人は急に叫びだした。

「日向いるか?!」

「ヒナ、お前って前原の彼氏だよなぁ?」

クラスメイトの問いに、叶は少し戸惑う。

もう少し空気を読んで欲しい。

「あ・・・えっと・・・」

「なんか男子に絡まれてるけど?」

「え?」

奏太と竜と3人で廊下に出てみると3人ほどの男子が静香のまわりに集まっていた。

「前原さぁーん♪今日の帰り遊んで行かなぁーい?」

「え・・・あの・・・えっと」

「いいじゃーん♪」

と、静香の周りを囲んでいた男子生徒のうち一人が静香の腕をつかんだ。

「やっ・・・止めてください!」

その様子を眺めていた竜は突然手をポキポキとならした。

「殴りに言ってもいいかい?」

竜が歩き出していたが奏太は肩をつかんで引き止めた。

「いや、行くな」

「何だよっ!マイスィートハニーの彼女が大ピンチ・・・」

「何意味不明な事言ってんだよ。そのスィートハニー見てみろよ」

「んにゃ?」

竜が気付いた頃にはもう叶が静香のもとへ歩み寄っていた。

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