#49 偶然×2?
『あ!この服雑誌に載ってた!』
街へたどり着いた優弥は千秋と適当にショッピングしていた。
優弥は雑誌に載っていた服をずっと見つめていた。
『千秋!買って来ていい?』
「うん」
優弥がレジに行っている間、千秋は適当に店内を見てまわった。
「あ、これ可愛い・・・わっ!」
急に後ろから誰かに抱きつかれた。
何事かと思って無理矢理離して後ろを振り返る。
「え」
そこにいた人物を見て千秋は一瞬、目を疑った。
『千秋~!おまたせー♪♪お金もう無・・・』
優弥が千秋のところへ戻るとそこには千秋と一緒に奏太と竜がいた。
『何でいんの!!!!!』
奏太に向かって叫ぶ。
「知るか。こっちが聞きてぇよ。お前らこそなんでいんだよ」
「じゃぁ・・・とりあえず別行動でもする?」
喧嘩が始まりそうになった2人を止めるように千秋が言った。
『え?何で?!』
「いや、せっかくカップル揃ってるんだし。」
『とか言ってただ千秋が竜と一緒に居たいだけとか?』
優弥が楽しそうに言うというと千秋に思いっきりみぞおちを殴られた。
結局奏太と一緒に遊ぶことになった優弥は今度は奏太と街を歩き回っていた・
千秋が言うには帰りは勝手に帰ってくれ。だそうで。
『え、えっと~・・・』
急に話題が無くなったので頑張って話題を探す。
「あー!!!!!」
刹那、後ろから大声が聞こえたので2人は驚いて振り返った。
「先輩何してるんですか!!!」
『え』
後ろで指差して立っていたのはけんけんだった。
奏太が呆れた顔でけんけんを見下ろした。
「お前・・・まだあきらめてねぇのかよ」
「もちろんです♪♪」
奏太がため息をついて優弥の方を見る。
「おい、帰るぞ。」
『えぇ~・・・でもまだ・・・』
「いいから!」
優弥と奏太の会話を聞いてけんけんが笑顔になった。
「先輩達帰るんですかー?じゃぁ僕も♪♪」
ということで駅に3人で向かった。