#44 ファッションショー?
『??なんだ?』
体育館に行ってみると結構たくさんの人がいた。
「何やってんだ?ここ」
まだ何も始まっては無いみたいだが・・・
「あ!優弥ちゃーん!!奏太くーん!!!」
遠くから麻衣が手を振って走って来た。
「よかったぁ。来てくれたんだぁ!!!」
『??ここ何やってんの?』
「ファッションショー!」
麻衣が手にたくさんの紙袋を持っていた。
中を覗くと服が入っていた。麻衣も出るらしい。
「あ!そうだ!」
麻衣は袋に手を突っ込んで探りはじめた。
そして1着の服を取り出した。白いドレスだ。
『・・・何?』
「コレ1着余ってるんだけどどうせなら出ない?」
「・・・わー・・・」
隣で奏太が変な顔をしていた
『・・・って・・・はい?!』
「いいからいいから♪更衣室に係の人いるから!ほら!」
と、強引に腕を引っ張られた。
『えー?!』
「まもなくファッションショーが始まります」
体育館に放送が響いた。
『無理無理無理無理・・・』
優弥はステージ横で青い顔をして無理と言い続けている
「大丈夫だって!!似合ってるし!」
アリスのような格好をした麻衣が隣で慰めてくれている。
『無理だって!!!!』
「大丈夫だって!ほら!私たちの出番だよ!」
『えー・・・』
と、麻衣はステージへと歩き出す
『わぁ!まって!!!』