#4 助けてくれた・・・?
『あー・・・夏休みだぁぁ!』
テストも終業式も終わって明日からは夏休み。
学校の帰り道、千秋と静香と一緒に話ながら帰っていた
「夏休みだなー」
と、千秋
「だねー」
微笑みながら静香。
『夏休みといえばさ!海!いこーよ!』
「それいいね!!」
静香が満面の笑みでこちらを向いた。可愛いな、おい。
「ここ数年行ってないな・・・」
千秋が思い出すように空を見上げながら言った。
『ね?!行こ行こ?!』
こうして私たちは海へ行くことになったのだが・・・
『何でいるの!!!!!!』
「は?お前こそなんでいんの」
海で仲良く3人で遊んでいるところで偶然奏太、竜、叶と出会ってしまったのだ。
「わぁ!カナちゃん!偶然だね♪」
「しーちゃん?!偶然だね♪」
静香が叶を見つけて何故か2人の世界へ行ってしまった。
「え・・・何?アイツら付き合ってんの?」
千秋が珍しそうな顔をして言った。
『しーちゃん・・・?てか何、あの癒しカップルは・・・』
「おい、こんな奴等放っとけ。あっちの方行くぞ」
奏太が缶ジュースを飲みながら叶と竜を呼び寄せた
「りょーかいッなの♪」
「しーちゃんまたね♪」
叶が手を振ったので静香が笑顔で手を振り返ししていた
笑顔の静香の隣で、優弥はため息をつく。
『最悪・・・。なんでいるの』
海で遊ぶのもひと段落したとき、静香が鞄から財布を取り出して立ち上がった。
「優ちゃん、ちーちゃん、何か飲み物買って来るけど・・・何がいい?」
『オレンジー』
優弥は手を挙げて答えた
「私も一緒にいくよ」
千秋も立ち上がって静香についていった
『いってらっさーい♪』
千秋と静香を見送り、優弥はビーチパラソルの下で一人、座り込む。
『ひまだなぁ~・・・』
「ね、ね」
後ろから誰かに話かけられた。
知らない人の声だったが、優弥はつい、振り向く。
「君1人?」
少し年上くらいの知らない男。
満面の笑みを浮かべて優弥を見ていた。
『え、いや・・・あの・・・』
「俺今暇なんだよね。一緒に泳がない?」
『いや・・・あの・・・』
「行こ行こ♪」
腕を引っ張られる。
だが、優弥の力では振りほどけなかった。
『い・・・いやだ!』
「おい。なにやってんだよオッサン」
近くから聞き覚えのある男の声がした。
『奏太?!』
前髪が邪魔なのかゴムで止めて噴水のような髪型にして奏太がやってきた。
『・・・何その頭』
「黙れ」
知らない男が奏太を睨んだが奏太が睨み返す。
「な・・・なんだよ!!男いるんじゃねぇかよ!」
そういい残して知らない男は怯えながら去っていった
「チッ・・・雑魚が」
奏太は舌打ちをしてどこかへ戻っていった。
「ゆーちゃーん!おまたせー」
千秋と静香がジュースを持って笑顔で帰ってくる。
優弥は、そんな2人の方を見向きもせず、ぼーっとしていた。
「優弥?どした?ボーっとして。」
『助けてくれた・・・?』
「ゆーちゃん?顔赤いよ?早速日焼け?」
胸の鼓動が速くなっていた
何・・・?
(・・・怖かったからだよね!!うん!)
優弥は無理矢理自分に言い聞かせ、早速オレンジジュースを手に取る。
『さぁ飲もう!』
「意味わかんねーよ;」
・・・・・助けてくれたんだ・・・。