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Love Addiction  作者:
29/171

#29 めろんぱん、そして・・・

「・・・おい、買ってきたぞ」

どこかの店から奏太が戻ってきた。

奏太の手にあったのはめろんぱんだった。

『えー!何でメロンパンー?!どうせならここの遊園地にしかないものとかさぁぁ!!!』

「お前絶対忘れてるだろ。」

奏太はなにやら呆れた顔でベンチに座る。

『は?何を?』

「賭け」

『かけ・・・?何の・・・』

「は?!・・・お前本当にムカツク奴だな」

『はぁ?!だから何!!!!』

「お前言ったろ。夏休み明け。保健室で。」

夏休み明けの保健室でのことを思い出してみた。


確かあの時は奏太の投げたボールが私に当たって保健室にいた。

そしたら奏太が・・・


「俺のこと好きなの?」

『え・・・』

「さっきからそういってるようにしか聞こえないんだけど」

『・・・・・』


あの日に奏太に私の気持ちがばれた。

そして・・・確か私が・・・


『ぜぜぜ絶対私のこと好きにさせてやる!!!』

「ま、せーぜー頑張れば。」

『もし奏太が私に惚れたらメロンパン!』

「お前そーいうのすきだなー」


奏太が優弥に惚れたらメロンパンって賭けをした。

『って・・・え?メロンパン?』

「鈍っ・・・」

『え?!は?!はい?!え、奏太って・・・私のこと好きになっちゃった感じ?』

優弥の言葉に、奏太は大きくため息をついた。

「けんけんとお前が一緒にいると無性に腹立つ」

さっきから奏太が俯いてケータイを閉じたり開いたりしている。

「あの賭け、俺の負け」

『あ・・・え・・・じゃぁ・・・』

優弥はすでに涙目になっていた。

奏太は優弥の頭をぽんぽんと2回叩いて肩に優弥を引き寄せる。

「ばーか」

この2人、ついに今日、両思い。

・・・ベンチの後ろで千秋たち4人がこっそり見ていたとも知らずに。

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