#27 再び遊園地。
思いきり保健室のドアが開く。
奏太が立っていた。
「お前・・・何してんの」
『奏太!!』
優弥は奏太に駆け寄った
「キスしようとしてみました。」
「・・・どうみてもコイツ嫌がってんじゃん」
けんけんは奏太の後ろに隠れた涙目の優弥を見つめた。
「・・・・・・」
「優弥、行くぞ」
『あ・・・うん』
保健室を出て行った優弥と奏太を見ながらけんけんは呆然としていた。
『おまたせー!!!!!!』
今日はいつもの6人での遊園地
待ち合わせ場所の遊園地入り口前。
もうみんな揃っていた。
「ゆーちゃぁん!こっちこっち!」
静香が可愛らしくこちらに手を振っていた
「おそい!早くいくぞ!」
千秋はすっかりご機嫌ななめだった。
夏祭りの時と同じように、皆バラバラになると思ったが無理矢理来させられたので仕方が無い。
「優弥、」
受付を済ませて遊園地内をぶらぶら歩いていると奏太が話しかけてきた
『なに?』
「アイツ・・・けんけんどうなったの?」
『あぁ・・・あのあとごめんってメールきて。ソレだけ。』
「ふーん・・・」
「ねぇ、ゆーちゃん、あの店でちょっと飲み物買ってきていい?」
『あー、うん』
静香と叶がどこかの店へ行ったのでその後ろを付いていった。
『奏太、奏太!』
「あ?」
『このキーホルダー可愛い!!!!!』
店には遊園地のイメージキャラクターのキーホルダなどのグッズも売っていた。
「買わねーぞ」
『えー!?』
「自分で買え。」
『別にいいもん!・・・あれ?』
優弥はまわりを見渡した。
『皆は・・・?』
またしても皆とはぐれてしまった。