#23 借り物競争。
「次は2年生による借り物競争です」
グラウンドに放送部の人のアナウンスが鳴り響いた。
『うへぇ・・・めんどくさい・・・』
千秋はスタート位置に着き、銃声がなったとたんに走り出し、借り物の品が書かれている場所へ向かった
千秋は紙を見て一度立ち止まった
『・・・?何て書いてあったんだろ・・・?』
千秋は立ち止まっていたかと思うと再び戻ってきた。
『え?』
「竜!・・・来い」
「え?俺?!ほんとぉ?!」
千秋は竜を連れてゴールして戻ってきた
『ち・・・千秋なんて書いてあったの?』
期待しながら優弥は千秋に問い詰めた。
「ばかなヤツ」
『・・・・・。』
「・・・・・。」
その場の空気が一気にさめてしまった
(・・・これ借り物というか借り人?なんだそれ)
優弥が変なことを考えているうちに静香が校長先生を連れて行った。
『何やってんだ・・・って次私か』
気付けば自分の番が近づいていたので優弥はスタート位置に着いた。
「位置について、よーい・・・・・」
パァン!!!!!!!!
銃声が鳴り、優弥は紙が置いてあるところへ走った。
『えーっと?何・・・1年生?!』
優弥は1年生達を見つめた
『けんけーん』
1年生で連れてこれる人。
(けんけんしかいないじゃん・・・)
優弥がけんけんがいそうなところに向かって叫ぶとスグにけんけんが駆けつけてきた。
なんとか2位でゴール
『ありがと。けんけん』
「あ・・・はい!」
ゴールしたあと、本来は学年の皆で団席に戻る。
『千秋ー、静香ーめんどくさいから戻ろー?』
「「うんー」」
面倒臭いので千秋と静香と一緒に戻ろうと歩いていた時、
パァン!!!!!
銃声がなった刹那、また誰かが走る。
『あ』
奏太が混ざっていた。
『何もってくんだろ・・・』
奏太を見ていたら目が合った。
「優弥」
『え・・・』
奏太はこっちに向かって走ってきて優弥の手を引っ張ってゴールへ連れて行った。
『何・・・なんて書いてあったの・・・』
「・・・幼馴染」
そう呟いて去っていった
『びっくりした・・・』
奏太の手のぬくもりが、まだ微かに残っていた。