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Love Addiction  作者:
168/171

#168 仲なおり。

奏太のピアスを取り返した翌日。

4限目の授業が終了したが、奏太はまだ学校には来ていない。

「優弥、朝迎えに行かなかったのかー?」

お弁当を持った千秋が優弥の前の席に座った。

静香もお弁当を持ってその辺の机をくっつけて席に座り込む。

『行ったんだけど・・・。眠いから先に行けって』

今朝、一応奏太を迎えにいったが電話で「眠いから先に行け」と言われてしまった。

優弥はそのことを千秋と静香に話すが、突然千秋の頭に竜があごを乗せてきた。

「ねぇー、そーちゃんまだぁー?」

「・・・重い」

千秋がうんざりした顔で言い放つと、叶もケータイ片手にやってくる。

「もうすぐ行くってメールは来たんだけど・・・」

「・・・あれ?奏太君?」

突然、静香が廊下を指さした。

そこをみると、廊下を歩く奏太の姿が見えた。

ようやくやって来たようだ。

と、優弥達が言う暇もなく、竜は廊下側の窓を勢い良く開けて、そのまま廊下へ飛び出した。

『・・・わお』

「窓から出てった・・・」

「ドアから出てけよ・・・」

優弥達が唖然としている一方。

窓から飛び出した竜はちょうどその先に居た奏太にぶつかり、廊下に2人でそのまま倒れこんでいた。

「・・・竜、重い」

奏太が竜の頭を軽く叩くと、竜はきちんと正座をして、口を開く。

「・・・奏太、これ」

取り返したピアスを渡すと、奏太は少しの間受け取ったそれを見つめて、少し照れた様子でポケットにしまった。

「・・・別に、よかったのに」

「奏ちゃんなんか知らない、とか言ったけど、あんなの嘘だからね!!」

「・・・もともと、あんなの本気にしてねぇし」

「そっ・・・」

竜が嬉しそうな顔をした瞬間、奏太は嫌な予感がした。

それは、見事に的中。

「・・・奏ちゃん!!!!」

勢い良く、竜は奏太に抱きついた。

当然、周りからは冷たい目で見られている。

「・・・きもい」

奏太が言うと竜はしぶしぶと奏太から離れた。



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