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Love Addiction  作者:
167/171

#167 大事なモノ。

「「ピアス・・・?」」

1年生の教室。

こんな場所に3年生である優弥達が大勢で来ると目立ってしょうがない。

だが、ピアスの為だから仕方が無い。

小雪の友人2人を呼び出し、ピアスの事を尋ねると、友人2人はかなり困った様子だった。

『うん。竜の落としたピアス拾ったでしょ?返してくれない?』

優弥が手を出すと、友人2人は小雪を睨みつけた。

「ちょっと!小雪が言ったの?!」

「秘密って言ったじゃん!!」

「ごっ・・・ごめん」

友人2人に攻められた小雪はけんけんの後ろに隠れてしまった。

けんけんは小雪のあたまをそっと撫でている。

『・・・小雪ちゃんは何も悪くないよ。いいから、ピアス返して欲しいの』

優弥が再び手を出しても、返してくれる様子は無かった。

「そ、そんなの知らないもん!!」

「小雪が嘘ついてるんでしょ!」

小雪が嘘なんてつくわけがない。

絶対、この2人がピアスを持っているはずだ。

「・・・そのピアス、奏太の大事な物だから。・・・返してくれない?」

めずらしく竜が真面目そうな表情で、手を出した。

「・・・」

その表情に、友人2人もさすがに諦めたのか「ごめんなさい」と言ってピアスを渡してくれた。

「・・・ありがと」

指輪を受け取った竜は、指輪を握り締め、寂しそうな顔で笑った。



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