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Love Addiction  作者:
165/171

#165 そして事件は起こった。

そして事件は起こった。

昼休みのこと。お弁当を片付けた竜に奏太が近づいてきた。

「・・・竜、ピアス知らね?」

「ぴあす?あぁ!それならさっき奏ちゃん落としてたから渡そうと思って拾っ・・・」

ごそごそとポケットを探り始めた竜の動きは、急に止まった。

近くにいた優弥が「どうしたの?」と聞くと竜はゆっくりと優弥の方を向いた。

「ぽけっと・・・穴あいてた」

「・・・は?」

『・・・ピアス、落としたってこと?』

優弥がおそるおそる聞くと、竜はこくりと頷いた。

一気にその場が静まり返る。

「・・・意味わかんねぇし」

沈黙を破ったのは奏太だった。

奏太は鞄を持って教室を出て行こうとしていた。

「いっ・・・意味わかんねぇしって・・・落とした方が悪いんじゃん!!」

「落としたのはお前も一緒だろ」

奏太は教室を出て行き、スタスタと廊下を歩いていく。

「・・・っ!!奏ちゃんなんかもう知らないもんねぇーっ!!」

教室から顔を出して竜が叫んだ。

「・・・ガキかお前等は」

千秋が呆れながら言うと、竜は青ざめた顔で振り返った。

「・・・どうしよう?!もう知らないなんて言っちゃったよ!」

「後先考えねぇ奴だな」

『とりあえずピアス探そ。もう誰かが拾ってるかもしれないけど』

優弥はため息をついて呟いた。


『ん~・・・やっぱりないか』

竜がピアスを拾ったという場所に来てみたが、ピアスは無かった。

誰かが拾ってしまったのだろう。

「あーもう、どうすんだよ」

千秋はため息をついた。

静香と叶はまだ必死にきょろきょろとピアスを探している。

「あれ・・・?先輩?」

突然の声に優弥が振り向くと、けんけんと小雪ちゃんが立っていた。

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