表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Love Addiction  作者:
144/171

#144 2人きり?

華蓮が奏太の家にやって来てから数週間。

一緒に住んでいる、というのは気に入らない。

だが、奏太の家はすぐ隣。いつでも行けばいいわけだ。

なによりも、奏太を信じる。そう決めたのだ。

『そーうたっ♪学校行こうー!!』

風が少し冷たいが、空は真っ青で快晴だった。

優弥はベランダに出て、隣の家の窓をドンドン叩いた。

カーテンが開き、出てきたのは奏太。

「うるさい。今行く」

それだけ言ってすぐに窓を閉めてしまった。

数週間経っても別に奏太と華蓮は何もない。

優弥はすっかり安心しきって、家を出る。

『ほんじゃ、行ってきまーす♪奏太ー!早く!!』

奏太も家から出てきて、2人で歩き出す。

――華蓮が寂しそうな表情で見送っているとも知らずに。


昼休み。

相変わらず快晴の空の下、優弥と千秋と静香の3人は屋上でランチタイム中だった。

「ほいで、大丈夫なんか?華蓮と奏太は」

千秋がパンをかじりながらチラリと優弥をみる。

その隣で静香も心配そうに卵焼きを食べていた。

『うん!なんともないよ』

優弥は笑顔で答える。

その言葉を聞くと、静香は安心したように一気に笑顔になった。

千秋もにやりと笑った。

「へーぇ。じゃああんたらは相変わらずなラブラブなわけね」

優弥はにこにことしながら頷く。

静香も楽しそうに箸をくわえて、千秋の話に乗っかった。

「じゃあじゃあ、前にゆーちゃんが「体育大会以来奏太が冷たいー」みたいなこと言ってたけど、それも解決?」

優弥は、笑顔のままぴたりとかたまる。

その様子を見た千秋と静香の動きもぴたりと止まった。

『いや、前よりは元気を取り戻したんだけど・・・なかなか2人になれなくて、体育大会以来、結局キスもしてなくて・・・』

優弥のまわりに急に黒い空気が漂いだした(幻覚)

優弥は床にへばりついていじいじとしている。

『どぉーせラブラブとは程遠いですよぉーだ・・・』

「・・・2人になればいいんだな?」

千秋が急に難しい顔で呟いた。

『・・・え?』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ